骨拾い同盟(遊戯王デッキレシピ記事)

☆デッキコンセプト
……実質1:3交換という破格のフリチェ罠である「彼岸の沈溺」が使いたい! という気持ちを満たすためのデッキ。要するにカジュアル用の、ほぼただの彼岸。
 沈溺を使うに当たって直面する「打点のしょぼい彼岸を棒立ちさせなければいけない問題」について、装備魔法での解決を試みている。沈溺とアームズコールをトラップトリックで共有できる上、ここでしか使い道のなさそうな装備魔法も見つけた。
 たぶんこれが一番気持ちよく沈溺を打てるデッキだと思います。



☆各カードの採用理由
・グラバースニッチ……彼岸の強いやつ1号。沈溺のコストを用意できる彼岸というだけで最優秀なので3枚採用。

・ガトルホッグ……彼岸の強いやつ2号。グラバと同じ理由で強く、ダンテを使い回すことまで出来る天才。当然3枚採用。

・スカラマリオン……彼岸の強いやつ3号。アドを取れる彼岸は貴重かつデッキコンセプトの根幹なのでこれも3枚採用。

ファーファレル……彼岸の妨害担当。上記3種類の彼岸に比べると役割は薄く本当は2枚採用でいいのだけれど、後述の理由によって枠が1つだけ空いているので3枚目も採用している。

・アリキーノ……彼岸の妨害担当。妨害としては主に起動効果しか止められないがそれでも一定の強さはあるので1枚採用。

・ラビキャント……彼岸のチューナー。実質的に貴重な「速度のある除去」なので2枚採用。

・デスガイド……サーチ可能で最初から最後まで最強の初動。3枚採用必須。

・魔サイの戦士……彼岸の傘増し的な存在。墓地の枚数も傘増ししてくれることがこのデッキでは嬉しい。

・ノーレラス……秘密兵器。アドの概念を無視するカードではあるが、スカラマリオンがいるので後続を確保しやすい他、ダブルバイトとのシナジーもある。隠し味として1枚だけ採用。

おろかな埋葬……グラバやガトルを落とすことで実質最強の彼岸になる魔法。

・貪欲な壺……沈溺の存在もあり、ライトロードみたいな勢いで墓地が肥えるので需要が高い。デッキ内の彼岸が枯れると困ることもあり3枚採用。

・闇の誘惑……クセの少ないドロソ。除外したカードの使い道はないので抑え気味の2枚採用。

・月鏡の盾……彼岸の低打点を補うカード。アームズコールでコンバットトリックに使ったり、彼岸でアドを確保しながらデッキトップに置くことで上手く再利用したい。

・使い捨て学習装置……超マイナー装備魔法。彼岸の墓地肥やし能力と、沈溺のコストになっても再利用できる点の相性がいい。ただし彼岸のセルフ特殊召喚とはややアンチシナジーなので注意。試験的に2枚採用。

・アストラルフォース……ダンテをプレアデスに変えるカード。第二の秘密兵器感があって楽しい。ダンテの効果で落ちればラッキーだけど、さすがに2枚以上はいらないのでピン刺し。

・沈溺……彼岸の超魅力的な罠。これで1:3交換を決めて気持ちよくなりたい。引けないとつまらないので3枚採用。

・アームズコール……彼岸の打点を補うサーチ罠。月鏡との相性もいいけど、できれば死ぬほどマイナーな学習装置を見せつけてライバルに差をつけろ! 必要になる場面はやや限られるので2枚採用。

・トラップトリック……沈溺や装備魔法のサーチ。このデッキの楽しい部分全てにアクセスできて楽しい。楽しいから3枚採用。

・悪魔の嘆き……妨害系彼岸を落とせる罠。余ったら展開にも使えて無駄がない。ただ展開として使うには遅く、妨害にはすでに大好きな沈溺が3積みしてあるので今回は2枚採用。

・旅人ダンテ……貴重な2500打点かつ沈溺の餌。人見知りの激しい彼岸と横並びさせられるランク3はこれだけなので3枚採用。

・ブレイクソード……緊急時の除去担当。枠が余ってるので2枚採用。

ベアトリーチェ……なぜか彼岸名称が付いてない人。フリチェで妨害したりノーレラスの素材になったりと優秀な部分は多いが、デッキコンセプトからはやや外れているので採用は1枚。

・プレアデス……RUMで出てくる秘密兵器。特に深い意味はないので1枚採用。

ウェルギリウス……単純な除去に乏しい彼岸にとっては貴重な、シンプルな除去持ち彼岸名称のシンクロ体。きっちり死亡時のアド取り効果まであって優秀。ベアトリーチェの後続効果も考えて2枚採用。

・ケルビーニ……自力でリンク3まで行ける彼岸。実際はリンク4まで行ける時に使う。使用ルートが二つあるため2枚採用。

・ヴァレルロード……対象耐性に弱い彼岸を助けてくれるリンク4。ケルビーニに彼岸のセルフ特殊召喚をくっつけると出せる。重いので採用は1枚。

・ダブルバイトドラゴン……ノーレラスの効果を耐えるコンボ用カード。出す方法はヴァレルロードと大差ない。やはり重いので採用は1枚。

・マスカレーナ……ダブルバイトにさらなる耐性を与える素材。ノーレラスが絡んでも絡まなくてもそれなりに強固な強さを出せる。それ以外の役割はない1枚採用。

・ダグザ……簡単に出せる光属性天使族のリンク2。ノーレラスのために1枚採用。



☆動かし方
……展開系彼岸を素材に入れたダンテを作り、ダンテ+アド系彼岸の盤面を作った上で沈溺をセットするのが理想。
 他に妨害を用意できない時はベアトリーチェを作ったり、後攻ならシンクロを狙ってみたり、機を見て各種秘密兵器を活用したり……。その場その場で動いていくデッキなので、これといって語ることはない。なんかいい感じに動こう。



☆不採用カードについて
……魔犬オクトロスという、デスガイドからノーレラスに直行できるカードがある。強さを求めるなら正直入れない理由がないカードなのだけれど、それを入れると先攻1ターン目にノーレラスが起動出来てしまい、デッキその物がカジュアルに相応しくない物になってしまう問題がある。しかもなおかつ、沈溺が価値を失う。
 というわけで、いろんな意味でつまらないのでオクトロスは不採用にしている。沈溺を楽しむことに全振りしてるデッキなので。




☆デッキ名の由来
……由来は、ぼくが昔書いた小説に登場する異能力「骨拾い同盟(スカルミリオーネ)」から。小説は今読み返したら悲しいことに面白くなかった。
 ちなみに「骨拾い同盟」という能力は「自分の復讐に他人を巻き込む能力」であり、復讐=骨拾いという表現で、強制的に他人を同盟に組み込むという物だった。ルビを振るに当たって「骨っぽい単語にしたいなぁ」と思い、スカルを含んでいてなんかカッコイイ名前だということで適当にスカルミリオーネに決めたところ、その意味が「最も性格の悪い悪魔」だったことで異能力の性質と噛み合い、とても気に入っていたことを覚えている。
 今回のデッキ名としても、墓地のカードが重要になる形なので噛み合っていると判断して名付けた。使い捨て学習装置で骨を拾おう。
 

そのおっさんが裏切るっていうのがまた良い

 「亜人ちゃんは語りたい」というアニメに、肌に触れた相手を能力者本人の意思に関係なく催淫してしまうサキュバスが登場していたのを見て、思ったことがある。
 アニメの内容はこうだった。サキュバスも社会的立場としては人間と同じである。しかし彼女らが普通の人間と同じように社会生活を送るには、催淫能力を封印する必要がある。だからサキュバスは出来るだけ露出の少ない格好をしたり、うっかり肌が触れかねない満員電車等は避けるようにしている……というもの。
 そこで気になったのは、サキュバスが別に顔を隠してはいなかったことだ。顔といえども肌は肌である。なぜ隠さなかったのだろうか?
 理由は二つ考えられる。一つ、よほどの間柄でなければ他人の顔に触れることなどうっかりでもあり得ないから。二つ、顔を隠して送る生活はもはや「普通の人間と同じ社会生活」ではないから。
 アニメ本編における設定的な正解はどちらだったのか。それは分からないが、そんなことはさておいて、それら二つの理由にはいずれにせよ共通する疑問がある。
 それは、理由があったとしても、それで顔を隠さずにいて怖くはないのだろうか? ということ。我々人間からすると「触れたら終わり」というのは気が気ではないシチュエーションだけれど、その不健康なスリルを「そこまでしたくていい」「それはさすがにしたくない」という理由だけで、精神的につっぱねられる物だろうか?
 仮に、催淫能力の自制に万全を期すため顔を隠すとしたら、例えばガスマスクのような顔全体を覆う物を用いることになるだろう。社会の側がそれを「サキュバスだからある程度は仕方ない」という風に許容したとすれば、臆病なサキュバスの中には、ガスマスクのような物を装着して生活する者も出てくるかもしれない。
 そこまで考えて、ぼくはバイオハザードシリーズの「ハンク」を思い出した。ハンクは常にガスマスクをつけている、バイオシリーズでも屈指の人気キャラクターだ。ガスマスクのキャラクターといえば? と聞かれれば、ハンクを連想する人も多いことだろう。
 だから、もしも社会の中に普通にサキュバスがいて、学校や職場に馴染んでいるとしたら。そしてもしもそのサキュバスが、ガスマスクをつけていたとしたら。……あだ名は十中八九「ハンク」になるだろう。たぶん、当人には聞こえないところでそう呼ばれる。
 そこまで考えて、一つ小さいネタを思いついた。短編としてそれを下に書いておく。






 ……サキュバスが人間社会に馴染んで早数十年。かつては様々な混乱を経たものの、今や人類は、隣にサキュバスが座ることのある生活に順応しきっている。……がしかし、それも今年から社会人となった彼、増田にとっては少し違った。
 増田はサキュバスに偏見など持っていない。たとえサキュバスが、肌同士で触れた相手を彼女らの意思に関係なく催淫してしまう能力を持つ種族だったとしても、今まで普通に分け隔てなく接してきた。しかしそんな増田でも少し引いてしまうような光景が、彼が今日から務める職場には座っていたのだ。
 会社の事務員の中に一人、ガスマスクを被ったサキュバスの女性がいた。顔全体を覆い隠し、容姿の欠片も察知させない特殊部隊のようなガスマスク……。その中からくぐもった声で、彼女は「秦」と名乗った。
「どう? 仕事には慣れてきた?」
 ある日の昼休み、そう声をかけてきたガスマスク女子に対して、増田は内心思う。仕事よりあなたの見た目のインパクトに慣れないんだけど……と。
 見た目のインパクト。それは例えば、今まさにその女性が自分の前に座り、ガスマスクの口部分だけをカポッと外して昼食を取り始めるようなところにあった。彼女の被っているそれはあくまでも「ガスマスク風の被り物」であり、つまり伊達であり、実際には日常生活を送りやすいように設計された独自の物となっているのだ。
 そしてその「設計」は、彼女が行ったことではない。どこかのメーカーが行ったことだ。ガスマスク風の被り物には密かな需要があり、それを作るメーカーも存在するのである。
「まあまあ……だと思います」
「お、それはよかった」
 マスクの下の微笑みは、声だけでも分かるものだった。増田も彼女のことが嫌いなわけではない。
 彼女はどんな顔をしているのだろう? 増田が人並みにそう考えていた、ちょうどその時。秦の背後を通りかかった男性社員が、思い出したかのように彼女に声をかけた。
 増田が聞いたところでは、彼は秦との同期らしい。
「あ、ハンク、例の漫画新刊出たけど読む?」
「あっ、読みたい!」
「じゃあ明日持ってくるわ」
 それだけ言って、男は胸ポケットからタバコの箱を取り出しつつ去っていった。喫煙所は外にしかない。
 秦と他の社員のそういったやり取りは、増田の前でも幾度となく行われてきた物である。そしてついに今日、そういったやり取りを見る度に彼の中に積もっていた疑問が溢れ出して、彼にある疑問を口にさせた。
「あの、秦さん」
「うん?」
「ハンクっていうその、あだ名? って、なんでハンクなんですか?」
 そのあだ名は、増田が入社した頃にはすでに定着していた物だった。彼は自らの観察力を頼りに「どうやら男性ばかりがそのあだ名を呼んでいるようだ」と気付きはしたものの、そこから先のことが分からなかった。
 一方で、秦はマスクの向こうでキョトンとする。そしてすぐに悪戯っぽい声で答えた。
「ググってみなよ、ハンクって」
 なるほど、何か元ネタがあるのか! 間抜けなことに今までその線へ発想が至らなかった増田は、すぐにスマホを取り出して検索してみた。すると……。
「ふっ」
 思わず笑ってしまった。目の前の女性が被っている物とそっくりなガスマスクを被ったキャラクターの画像が表示されたからだ。一発であだ名の由来を理解した。
バイオハザードのキャラクター? なんですね」
「そうだよ。増田くんはゲームとかしないの?」
「いや、しなくはないんですけど……。バイオハザードはあれですね、たまにテレビでやってた実写版を見たことがあるくらいです」
「そうなんだ。珍しい」
「かもですね」
 増田にも自覚はあった。彼はゲーマーの中でも相当な偏食家なのだ。
 そんな彼は、元ネタを理解したことで、秦と周囲の人間の距離感を改めて理解できた気がした。常に甘味を口にしている人間をLと呼ぶような、とても気さくで近しい心の距離を、そのあだ名が通っていることから感じ取った。
 感じ取って、それで彼は、その手のあだ名を快く受け入れられる感性の持ち主にならば、前々から抱えていたもう一つの疑問を投げかけてしまっても平気なのではないかと考えた。
 ……その考えは、しかし油断だった。
「秦さんって」
「うん?」
「なんでガスマスクを被ってるんですか?」
 今の時代に、サキュバスの催淫能力を知らない人間はいない。肌に触れた相手を催淫してしまうサキュバスたちは、平穏な社会生活を送るために極力肌を隠して生活している。そのことは増田も理解しているが……。
 いくら肌を隠した方がいいとはいえ、顔まで隠すサキュバスは見たことがない。そういう意味での質問だった。
 秦はそれを聞かれ慣れていたのだろうか? あらかじめ用意してあったかのような返事が、マスクの向こうから声になって差し出される。
「逆に増田くんは、他のサキュバスはなんで顔を隠さないんだと思う? うっかり触っちゃったら大変なことになるっていうのにさ」
 軽やかな質問返しに、増田は少し考えこむ。とはいえ、答えを見つけるまでにそう時間はかからなかった。
「……うっかりなんて起こらないから、とかですか? 異性の顔に触れるようなことは偶然でも絶対ないっていうか……」
「そうかもね。ってことは、答えは一つだ」
「え?」
「私はそれを信じてないんだよ。うっかり顔に触れることは、あると思ってる」
「……なるほど」
「納得してないでしょ?」
「いや」
 反射的に否定するものの、実際納得は出来ていなかった。大抵の男性がそうであるように、異性の顔に「うっかり」で触れてしまった覚えなど、増田にも一度としてなかったのである。
 しかし秦は、自分にガスマスクの件を質問してきた人間のそういったリアクションさえ、とっくに予測済みであるようだった。話慣れた様子で彼女は過去を語り始める。
「経験則なんだよ」
「はあ」
「高校生の頃、文化祭準備の居残りで、同じクラスの男子と作業に勤しんでいたことがあってね。夕暮れの、空き教室みたいなところでやっていて、二人きりで、時間的に校舎内にはロクに人が残ってなくて。……で、うっかりその男子と私の肌が触れちゃったんだ。私も、たぶん向こうも結構疲れていて、ぼーっとしてたらハサミを渡す時にうっかり手が……って感じで」
「手ですか」
「そう、手。……で、正気じゃなくなった向こうが私のことを押し倒してきた。私に出来ることといえばダメ元で「誰か助けて!!」って叫ぶことだけだったから、その時はもうダメだと思ったよ。……でもちゃんと助けは来た。職員室まで声が届いたみたいで、強そうな男の先生が駆けつけてくれた」
「おぉ……。助けが来たからよかったですけど、ひやっとする話ですね、それは」
「いや、それがさ、助けに来てくれた先生が、私に覆いかぶさった男子を引き剥がそうとして、その勢いで私の顔に触れちゃったんだよね。手がこう、ガッって感じで……」
「…………」
「だからそれ以降、万が一に備えてこうして顔を隠しているってわけ」
「……なるほど」
 増田は後悔した。彼は人のトラウマを掘り返したかったわけではないが、ではしかし、どのような答えが返ってくることを期待していたのかというと、そんなことはまるで全く何も考えていなかったのだから、その浅はかさを後悔した。
 催淫されたクラスメイト一人に襲われるだけでも一大事なのに、そこへ大人の男が追加されたらどうなるのか……想像したくもない。けれどそんな話をあくまでも軽快に話す秦の表情は、ガスマスクの下に隠れて口元しか見えずにいる。……声の調子だけで表情が分かるなんて、本当だろうか?
 増田は、次に口にするべき言葉を見つけられなくなった。
「で、それからハンクって呼ばれるようになったってわけ」
「なるほど。……嫌なこと聞いてしまってすみません」
「え、全然? ハンク呼びのおかげで、高校時代の苦い思い出にもオチがついたし。だから話慣れてたでしょ私」
「オチ?」
「そう。サンドイッチになっちまったよ、バイオハザードだけに! ってね」
「……え?」
「あぁごめん、通じないんだった」
 それは初代バイオハザードの名シーンを元にした笑えない冗談だったけれど、元ネタを知らない増田には別の意味で笑えない物だった。
 そしてそんな増田はその後、不用意な質問をしてしまった軽薄さの代償として、不可抗力とはいえ教え子に手を出してしまった教師の末路と、その件に関する秦の罪悪感についてを聞かされることになるのだった……。

 - fin -






 ……はい、ということで、そんな感じのネタを思いついたよって話でした。
 我ながら、元ネタを知らない人には本当に通じない話だったと思う。だからここからはその元ネタを解説していくことにする。
 初代バイオハザードには、数々の即死トラップが仕掛けられているのだけれど、その中の一つ「吊り天井の部屋」が今回の短編の元ネタ。その吊り天井の部屋というのは読んで字の如く、うっかり仕掛けを作動させると天井が段々下がってきて潰される……そして部屋の扉も開かなくなる! 出られない! 死ぬ! という物。
 初代バイオは主人公の性別を選択出来るのだけれど、女主人公でプレイした時だけ、仲間の頼りになるおっさんがそんな吊り天井の部屋から助け出してくれるというイベントが起こる。そして間一髪部屋から脱出した主人公に、恩人であるおっさんからかけられる言葉がこれ。
「危うくサンドイッチになるところだったな」
 この台詞回しが妙に印象に残ったので、初代バイオの地味な名シーンとしてプレイヤーの間では有名になっているのだ。
 催淫を防ぐために肌を隠すが顔は隠さないサキュバス、完全に顔を隠せる物といえばガスマスク、ガスマスクといえばバイオハザードのハンク、バイオハザードといえば……という連想ゲームでその「サンドイッチ」を下ネタに出来ることに気付いた時、我ながらクソ馬鹿だけど天才だと思った。
 しかも個人的には、サキュバスバイオハザードの相性の良さにはまだまだ可能性が眠っていると思っている。サキュバスの別名が「夢魔」であることと、初代バイオのEDが本編の作風に見合わない明るい調子で、
「夢で終わらせない〜♪」
 と歌っていることとかも、きっと創作に使える関連性だと思う。
 特に、一定条件を満たすとED映像が死亡シーン集になるという通称「残虐エンド」のことを思えば、明るい歌の裏でグロテスクな映像が淡々と流れていくことと、さっきの短編にもあったような「笑えない冗談」の性質が噛み合うだろうし、笑えない冗談とサキュバス系創作は相性がいい。……という風に、とにかく何かしらの可能性はあると思われる。
 ぼくが今回思いついたのはここまでだけれど、独自の閃きを持った誰かに、ぜひサキュバス×バイオハザードの創作をしてみてほしいなと思う。触れただけで意思に関わらず催淫してしまう能力の性質はほぼ「感染」と形容できるだろうし、絶対にバイオハザードとの相性はいいはずだから。……というか、すでにどこかに面白い話が存在しているなら、ぼくにもそれを教えてほしい。
 以上、小説というほどでもない短編の公開でした。
 

光子は山にある-聖歌隊- (遊戯王デッキレシピ記事)

☆デッキコンセプト
……フォトンベールという通常魔法カードがある。その効果は、手札の光属性を3枚山札に戻し、光属性の同名モンスターを3枚までサーチする……という物。そしてその魔法は「フォトン」名称ゆえに、光子卿(汎用ランク8)でサーチが効く。
 じゃあそのフォトンベールでオネストを3体サーチして、相手の力の3倍でぶん殴れば勝ちでは? という発想から始まったのが今回のデッキ。発案者は遊戯王ニューロンまたはTwitter(@NazoDan1)の「謎の男子会 しろみそ」さん。また、氏がニューロンに公開したデッキ「トリプルオネスト」から。
 デッキ構築について、今回「フォトンベール→トリプルオネスト」の流れで勝つために浮上した課題は、以下の三つでした。

①ランク8を立てる手段。
フォトンベールのコストを確保する方法。
③光属性のアタッカー。

 これらをどう解決していくのか……という視点で、以降の「各カードの採用理由」を読み進めてください。



☆デッキ内容 全43枚
・紫宵のジャックナイツ×3
・紺碧のジャックナイツ×1
・蒼弩のジャックナイツ×1
・召喚師アレイスター×3
・聖魔の大賢者エンディミオン×2
・サイキックレフレクター×1
・バスタービースト×1
・幻創龍ファンタズメイ×2
オネスト×3
・おジャマイエロー×1
・おジャマグリーン×1
・おジャマブラック×1
フォトンベール×1
・おジャマジック×1
・召喚魔術×1
テラフォーミング×1
・暴走魔法陣×2
・緊急テレポート×2
・星遺物の機憶×3
・打ち出の小槌×1
・閃刀起動エンゲージ×2
・閃刀機ホーネットビット×1
・閃刀機ウィドウアンカー×1
・閃刀術式アフターバーナー×1
・バスターモード×1
メタバース×2
・おジャマパーティ×3

召喚獣メルカバー×2
召喚獣アウゴエイデス×1
召喚獣プルガトリオ×1
・レッドデーモンズスカーライト×1
・飢鰐竜アーケティス×1
・銀河眼の光子卿×1
・結晶の女神ニンアルル×1
・聖魔の乙女アルテミス×1
・転生炎獣アルミラージ×1
・セキュアガードナー×1
・閃刀姫カガリ×1
・閃刀姫シズク×1
・トロイメアフェニックス×1
・トロイメアケルベロス×1



☆各カードの採用理由
・紫宵のジャックナイツ……展開しやすく、同条件で展開できる紺碧をサーチするランク8要員。しかも攻撃力2500の光属性。展開のためにターンを跨ぐものの、リソース・枠・アタッカー適性が高く採用に値すると判断。役割が多いので、積むからには当然3枚採用。

・紺碧のジャックナイツ……紫から持ってくるレベル8ジャックナイツ。スタンバイに帰還した紫と光子卿を作る。それ以外の役割はないので1枚のみ採用。

・蒼弩のジャックナイツ……サーチ効果を持つが自身が列の邪魔になってしまう上にレベルも違うジャックナイツ。ただでさえ遅いとはいえ紫には可能な限りアクセスしたいこと、そして何より紺碧素引き時の紫が一時退避できなくなることを防ぐために1枚のみ採用。運がすごく良ければ後攻から直接光子卿に行ける……かも?

・アレイスター……EXゾーンに立ってジャックナイツを展開するための召喚獣ギミック。妨害かつ光属性のアタッカーになれるメルカバーを出す。コンセプトに合う物かつ盤面のメイン戦力なので3枚採用。というか、後述の理由により絶対引きたい。

・マギストスエンディミオン……手札入れ替えを行える召喚権の使用先。おジャマ採用の関係で、この手札入れ替え効果がかなり重要になる。また、アルテミスが装備魔法にもリンク1にもなるので柔軟に列を作ることが出来る。EXの枠の関係で採用は2枚にとどまった。

・サイキックリフレクター&バスタービースト……列を形成できるコンビ。レベル3以下のサイキック族なのであわよくば召喚権も残せる。召喚権を使う場合、他の選択肢に比べて特別強いわけではないので1枚のみの採用。

・ファンタズメイ……手札入れ替えカード。引きたいカードがある一方、引きたくないカードや引いても仕方がないカードが多い本デッキ
にとって嬉しい存在。しかし立ったあとの役割は皆無なので採用は2枚にとどめてある。

オネスト……このデッキのコンセプト。当然3枚積み。メルカバー成立時に普通に使っても結構強い。

・おジャマ黄、緑、黒……このデッキの神秘的な部分。フォトンベールのコスト(特定の手札3枚)はあまりにも重く、脳に瞳を得た結果、これを見出した。懐古主義的である意味大袈裟なステータスを持つ通常モンスターなので、素引きしたら基本ゴミ。各1枚採用。

・おジャマジック……このカードを手札か場から墓地へ送る、ただそれだけでフォトンベールのコストを全て賄える素晴らしいカード。こうでもしないと手札コスト3枚には耐えられなかった。ただしおジャマを一人でも素引きすると打てなくなるので、そこは全力で祈るしかない。一度使えれば十分かつサーチして使うことが本命なので採用は1枚のみ。

・暴走魔法陣……アレイスターのサーチ。準制限なので2枚採用。

テラフォーミング……実質アレイスター。制限カード

・召喚魔術……アレイスターの使う魔法。これを頻繁に失ってしまうような環境でやっていけるデッキではそもそもないので、何も起こらないと信じて1枚のみ採用。

・緊急テレポート……リフレクター呼び出し。召喚権を使わずに列を作れる上、除去等の様々な役割を兼ねている。

・星遺物の機憶……ジャックナイツ(主に紫)をリクルートするカード。全ての展開を終えたあとに使えば実質ノーリスクなので、各種自己完結しているギミックと好相性。というかこれが無いとランク8をほぼジャックナイツに任せきった構築なんかしていられない。ただでさえ遅いジャックナイツ初動を安定させるために3枚採用。

・閃刀魔法……ホーネットビットによる列形成を目的として、エンゲージの選択肢として最低限の枚数を採用。

フォトンベール……デッキのコンセプト。宇宙的とんでもないコストを要求してくる狂気のカード。全てのフォトンベールはコストを失い、そして求めている。

・打ち出の小槌……手札調整カード。マギストスの同名サーチや素引きしてしまったおジャマ、どうせあとでサーチするオネストや別にいらない蒼などなど、その他その時に必要ないカードをなんでも戻せる。ただしアドは取れないので1枚採用が限界。

・おジャマパーティ……おジャマ界最強の永続罠。おジャマジックをサーチしてそのまま落とせるので、これ1枚でベールのコストを確保できる。そしてどういう神のいたずらか、ターン1の付いてない効果でメルカバーを守りまくることも出来る。当然3枚採用。出来れば6枚くらい採用したい。

メタバース……2枚目以降のテラフォーミング。アレイスターを引けるかどうかでデッキの強さがかなり変わるので2枚採用。ただしアレイスターは多くの場合一度引ければ十分なので、準制限から解除された際3枚目を入れるかどうかは未定。

・バスターモード……緊テレ列形成ギミックのパーツ。このデッキでは列を作ることのみがこのカードの役割であり、発動することはない。他に伏せるカードがあるなら手札交換カードで片付けてしまって構わない。


・光子卿……汎用ランク8。フォトン名称をサーチしながら妨害も出来る。

メルカバー……おジャマと謎のシナジーを見せる最強の光・機械・融合モンスター。アレイスターは基本これを出すカードなので2枚は必ず採用。コストでおジャマジックを切ることが夢。

・アウゴエイデス……アレイスター第二の選択肢。純粋な除去だが、機械族ではないので採用は1枚のみ。

・プルガトリオ……オネストでは対応できない守備表示をなぎ払うための選択肢。

・アルテミス……マギストス用のカード。枠が足りずに1枚のみの採用。

・ニンアルル……マギストス用の選択肢。

・アルミラ&セキュア……召喚獣ギミック有効活用セット。

・トロイメア二種……手札に来たおジャマジックを切るためのカード。

カガリ&シズク……ホネビ列形成のパーツ。シズクは仕事完了後の適当なアド取り用。

・スカーライト……リフレクターから出す後攻用除去。

・アーケティス……リフレクターから出す汎用カード。ドローが付いてきて制圧効果としても使える上、あわよくばおジャマジックを切ることも出来る。



☆動かし方
……初動としては、召喚獣orリフレクターで妨害を立てつつ紫ジャックナイツを使用するのが理想。おジャマギミックも可能な限り早く起動し終えてしまいたいが、全ては引き次第である。
 万が一おジャマの素引き問題がどうしようもなくなってしまった時は、フォトンベールのことは半ば忘れて普通に戦った方がいい。その場合でもおジャマパーティはメルカバーを守ってくれる。



☆おまけ デッキ名の由来。
……由来はPS4ソフト「Bloodborne」に登場する組織「聖歌隊」から。
遊戯王における「フォトン」は実質「ギャラクシー」みたいな物なので、宇宙的な要素がBloodborneっぽい。
・ジャックナイツにも宇宙に関するニュアンスがある。
聖歌隊のメッセージが残されているのは「医療教会の工房」であり、「工房」という単語が魔法使いの集まりであるマギストスに関連しているような気がしなくもない。
・おジャマが神秘的な見た目をしている。
・おジャマの種族が「獣」だ。
 というような理由から名付けている。

 以上です。

武装メイドとヴァジュランダ(遊戯王デッキレシピ記事)

☆デッキコンセプト
……ドラグニティナイト・ヴァジュランダの「自身の攻撃力を倍にする効果」が、元々の攻撃力ではなく現在の攻撃力を参照することに注目したデッキ。
 ユニオンキャリアーでブランディストックをヴァジュランダに装備し、ヴァジュランダが自前で用意した方の装備を破棄って効果発動。最低でも攻撃力(1900+1000)×2×2のパンチでワンショットを目指す。
 上記のコンボを成立させるには場に、
「ドゥクス+クーゼ(ファランクス)+ミスティル」
 を揃える必要がある。よって墓地にクーゼ、手札にドゥクスとミスティルを揃えることを目標に動いていく。
 展開のアイデア自体はYouTube「無法地帯デュエル ドラグ兄さん」さんの動画から。URLはこれ。
https://youtu.be/DAwpU4lp0Qg




☆各カードの採用理由
・ドゥクス……コンボパーツでもあり、非コンボ時の主力でもある。ユニオンキャリアーを使用する関係で制約効果持ちのセナートは使えないため、唯一頼りになるこいつを3枚フル投入。

・ミスティル……コンボパーツ。他カードとの噛み合いによってはコンボを諦めて妨害貫通に使えることもあり、最大限の3枚投入。

・クーゼ……ドゥクスの相棒。ファランクスではなく、レベル10のシンクロ体へ繋ぎやすいこちらを3枚投入。

ファランクス……4枚目のクーゼ。10シンクロに行きづらく、これのためにEXの枠も割かれるのであまり嬉しくないが、ドゥクス単体では仕事ができないので保険の1枚投入。

・レムス……実質必須カードである渓谷のサーチ要員。レガトゥスと合わせて妨害を貫通できる。文句なしに優秀な初動なので3枚投入必須。

・レガトゥス……召喚権無しで動ける貴重なドラグニティ。他ギミックの存在もあり、サーチ対象としてあれば十分なので今回は1枚採用。

・レヴァテイン……コンボパーツ。それ以外の役割は薄く、レダメによって素引きをケアできるので採用は1枚。

ブランディストック……コンボパーツ。素引きしてもケア出来るので1枚採用。

・アームドドラゴンサンダーLV5……後述のパイルアームドによってミスティルをサーチするためのカード。素引きしても問題なくサーチは一度で十分なので1枚のみ採用。

・アームドドラゴンサンダーLV3……パイルアームドのアド欲張り枠。このデッキでの1ドローは貴重だが、腐りやすさもそれなりなので自由枠の1枚。

・パイルアームドドラゴン……このデッキなら特殊召喚の条件を容易に満たせる。ミスティルのサーチ、単体での戦闘力、展開力の向上、制約の内容など全てが噛み合っているナイスカード。ぜひとも素引きしたいので3枚採用。

・パルラ……融合サーチのドラゴンメイド。パイルのコストになる風属性ドラゴンであり、サーチする融合も上級ドラゴンが多いこのデッキに噛み合っている。第二の召喚権使用先として3枚採用。

・チェイム……4枚目のパルラ。妨害を持ってくることも出来るのが強み。あまりメイド側のギミックに偏るとデッキがブレるので1枚採用で十分。

・ルフト……パルラの変身先。妨害貫通にも使える上級風属性ドラゴンであり、デッキとの噛み合いの良さはバッチリ。1枚採用で十分仕事をする。

・ゼピュロス……コンボパーツ。それ以上の役割はほぼ無く、効果の性質上採用は1枚のみで確定。

レダメ……強力な展開札だが、このデッキでの仕事はもっぱらレヴァテイン素引きケースのケア。

テンペスト……ミスティルのサーチ兼展開札。パイルアームドとのランク7エクシーズはEXの枠やリソース圧迫の面から今回は不採用。

・イーサルウェポン……天球からのサーチ先。上級(しかもレベル6)ドラゴンであり、召喚権を使わないカードを除去に変えることも一応できる。素引きした時は妥協して別の物を出せばいいだけなので1枚だけ採用。

・渓谷……ドラグニティの必須サポート。これがなければとてもじゃないがコンボパーツを揃えられないので3枚フル投入必須。クーゼ(ファランクス)を捨ててドゥクスをサーチする流れが一番強力。

・グロー……ミスティルサーチ。ただしパイルアームドと役割が被っているので、こちらは必要時にロムルスからサーチするための1枚のみ採用。

・神槍……コンボパーツ。その真の役割はブランディストックの素引きをケアすること。ロムルスで持ってくればいいので採用は1枚。

テラフォーミング……渓谷サーチ。ドローソースに乏しかろうと本体とレムスを合わせて7枚もあれば引けるはず。

・お召し換え……メイドと上級ドラゴンを素材にする融合カード。素材が自分でサーチするので採用は1枚で十分。

・お片付け……妨害兼展開カード。ドラゴン関連の妨害札として、EXがカツカツなこのデッキではアラドヴァルを再利用できるこちらの方が崩界の守護竜よりも相性がいい。コンボ不成立時の戦い方も考えて3枚フル投入。

アスカロン……10シンクロの除去ドラグニティ。コンボルートに挟んだり、普通に返しのカードとしても使えるので2枚採用。

・アラドヴァル……10シンクロの妨害ドラグニティ。コンボ展開には関係ないが試合の流れを握るために1枚は必須。

・ヴァジュランダ……主役の6シンクロドラグニティ。コンボの主要パーツでありながら、これを経由しないとドゥクス+クーゼだけでは大したことが出来ないので3枚フル投入。

・ガジャルグ……コンボパーツ。それ以外は特に役割がない1枚採用。

・クリスタルウィング……ファランクス用のアラドヴァル。出せないと弱いので仕方なく1枚採用。

ロムルス……コンボパーツ。ミスティルをサーチする役割も考えて、コンボ用と合わせ2枚採用。

・天球……妨害カード。イーサルウェポン採用によって2体除去しながらミスティルの代わりのレベル6を立てられる可能性あり。先攻パイルアームドを妨害に変える仕事の他にも、これがないとたまに場が溢れかえるので1枚採用は必須。

・アトゥムス……コンボパーツ。それ以外の何物でもないので採用は1枚。

・ユニオンキャリアー……コンボパーツ。アトゥムスと同じく、それ以外の何物でもない。

・シュトラール&ハスキー……第二の妨害カード。ドゥクスだけでは本当に過労死(枯渇)してしまうので入れておくとデッキのパワーが上がる。枠的に1セット採用が限界。



☆動かし方
・初動
……手札にドゥクスとミスティル、墓地にクーゼ(ファランクス)を揃えられるように各種サーチカードを駆使する。先攻の場合、アラドヴァル(クリスタルウィング)かシュトラールか天球、それに出来ればお片付けを加えた妨害を構えてターンを回せると良い。



・パーツが揃った後の展開ルート
……展開ルートは以下の通り。
「ドゥクス+ミスティル+クーゼ」
→「ガジャルグ+ミスティル(墓地にゼピュロス)」
→「アトゥムス+レヴァテイン+クーゼ(墓地にゼピュロス)」
→「アトゥムス+ロムルス(神槍)+クーゼB(墓地にゼピュロス+レヴァテイン+クーゼA)」。
→「アトゥムス+レヴァテイン+クーゼA+クーゼB+ゼピュロス」。
→「アトゥムス+アスカロン+クーゼ+ゼピュロス」
→「ユニオンキャリアー+ヴァジュランダ」

 なお、途中のアスカロンがいらない場合はゼピュロスでバウンスした神槍を握りっぱなしにしておくことで、神槍をヴァジュランダに装備してさらなる攻撃力アップ&罠耐性を得られる。



・各種ケアルート レヴァテイン素引きケース。
……引いてしまったレヴァテインは何かのコストや素材にして墓地へ置いておく。
 ガジャルグ効果使用までは通常と同じ展開ルートを通り、アトゥムスで出すカードをレダメに変更。レダメ効果でレヴァテインを蘇生して無事解決。このルートの場合、アスカロンを使いたいのに場が溢れかえっている時は天球でコンパクト化すること。

ブランディストック素引きケース。
……引いてしまったブランディストックはどうにかして墓地に落としておく。
 このケースでも通常通りの展開ルートで最終盤面にはたどり着けるが、ヴァジュランダの自前装備がブランディストック、ユニオンキャリアーの攻撃力1000アップ装備がクーゼと、理想のパターンとは逆になる。そのためヴァジュランダへの神槍の装備がワンキルに必須となり、展開途中にアスカロンを挟むことは出来なくなる。



・コンボ非成立時の戦い方
……なんらかの理由でコンボ成立までたどり着けない場合、妨害効果持ちの大型モンスターを軸に普通のビートダウンをしていくことになる。もちろん途中でコンボ成立の兆しが見えてきた場合はワンショットしてしまえばいい。
 その他の注意点としては、
「レガトゥス+レムス」
→「ロムルス(グロー)」
→「ミスティル+あらかじめ墓地に送っていたクーゼ」
→「シンクロ召喚
 ……の流れはドラゴン族制約がかかるため、ユニオンキャリアーを使うところまで行けない。コンボ非成立時のプランとして使うと良い。
 

子どもの頃、Fate/stay night1期だと思い込んで見始めた物が、Fate/Zero二期だった。

 音楽アルバムの宣伝動画なんかにあるクロスフェードという物が大好きで、片手で数えられるような本数しか見たことないんですけど、とにかくああいった物を自分でも作ってみたい! と思ったわけです。好きなので。

 しかし、あえて「当然」という言い回しを使いますけど、当然、ぼくには音楽が出来ません。でもそのかわり文章を書くことは好きだし、自作の小説だって本数だけなら結構書いたという自負がある。……ということで、自作小説のセリフや地の文を切り抜いて、クロスフェードみたいな物が作れるんじゃないかと考えました。考えて、今まさにこの作文の中で実行しようとしています。

 そしてある程度完成図を思い浮かべたところで、一つ気が付いたことがありました。……これは音楽アルバムのクロスフェードというより、Fate/Zeroの次回予告に近い物なのでは? だったらどうしたという話ですけど。

 というわけで以下、ぼくの書いた小説のクロスフェード風の宣伝が続きます。URLも一緒に貼っておくので、興味が湧いた人は読みに行ってみてください。

 

 

 

・夏だ、海だ、負け戦だ。

……非モテ男子コンビがリアルの充実を求めて海に行く話。

「なあ、違うと思わないか。俺たちは本当にこんなところで、こんなことをしていていいのか?」

「……爆発したら、ガソリンでよく燃えるんだろうなぁ」

「あ、えっと、飯田正宗20歳です」

「絶対見つけような」

夏だ、海だ、負け戦だ。 - 夏だ、海だ、負け戦だ。 - ハーメルン

 

 

・尽くす系ニマド

……無職になった男と、無敵で人間じゃない女の話。

「消去法それこそが、否、それだけが正解なのだと、その時の彼は本気で信じていた。」

「そう、私は人間じゃない。魔女が君を助けに来た。……と言ったら、理解してもらえる?」

「わかったんだ。俺は、全然楽しくなかったんだ! 昔はもっと楽しかったのに、昔はこんなじゃなかったのに……」

尽くす系ニマド - 尽くす系ニマド - ハーメルン

 

 

 

・ある美術部員の青春

……「青春」に憧れる美術部員の話。

「部室で絵を描いていると、フライパンで作ったポップコーンを思い出す。」

「人を描けば、青春が手に入るんですか?」

ある美術部員の青春 - ある美術部員の青春 - ハーメルン

 

 

 

サイコキネシス文芸部

……性格がサイコな後輩男子と、サイコキネシスが使える先輩女子の話。

「蜜柑でね、人が死ぬんですよ。しかも密室殺人なんですよ」

「気になっちゃったんですよね。本当にその、……軽いのかなって」

「とっくに済んだ衣替えで半袖になった彼女に、「それ意味あるんですか?」と聞くのはもうやった。」

「「自分に嘘をつかない」という言葉の価値を、奈落に落とす人生です。」

サイコキネシス文芸部 - ハーメルン

 

 

 

・探究者たちのマッチ

……謎の空間に集められたヤバ性癖の異能力者たちが、訳も分からないまま戦わされる話。

「汝の性癖は、罪なりや?」

「変態だらけのテラスハウスってか」

「その理屈だと同性愛者を迫害するお前も圧死するだろ」

「俺の能力は公正だ! マッチョの不死はインチキだろ!」

「おれの願望は「百合の間に挟まれる」こと。そして、そこから生まれた異能力は、無から百合を生み出して、それを使役する力」

「早くこの空間から抜け出して美少女になろう。なぁ……!」

「けど俺はな、俺はな、……女性から愛されたいんだよ」

「愛してる!」

「愛してる!」

「愛してる!」

探求者たちのマッチ - ハーメルン

 

 

 

・恩返しの鳥類

……現代版、鶴の恩返し!

「もう! 鶴なんてウチでは飼えません!」

「では田中さん、これから飲みに行きませんか? わたしの奢りです!」

「お金ならあるよぉ!」

「いやそんなエロ同人みたいな恩返しはダメでしょ」

「清い心を失い、魔法使いになる資格も失った、ただスケベなだけのクズ野郎……。」

恩返しの鳥類 - 恩返しの鳥類 - ハーメルン

 

 

 

・もったいない闇医者

……若い女しか助けない闇医者が、かわいそうな女の子を助ける話。

「私はね、若い女をこの世から減らしたくないんだよ。人の命を救っていることの、何が悪い?」

「……君がこの話を断れば、その女の姿をした化け物はきっと誰かに殺されるだろうけど、それでもいいかい?」

「近いうち分かるさ。天才の発想に恐れおののくがいい」

もったいない闇医者 - もったいない闇医者 - ハーメルン

 

 

 

・真実はくだらないところにある

……攫われた許嫁を取り戻しに行く、頭脳戦(?)の冒険譚。

「真実とは往々にして、想像よりくだらない物である」

「もしや、お前の名前は……」

「実は、俺はよく分からないんだ。見比べれば分かるのに、一方だけを見せられると、いつも咄嗟に答えられない。……これは恥ずかしいことなんだろうか」

「許嫁は許嫁でも、君のことを愛していない許嫁って、な~んだ?」

「- ドはドーナツのド 死は肉体の死 -」

真実はくだらないところにある - ハーメルン

 

 

 

・眠姫ザロウと漆モズ

……よく眠る死なない女子の目線から見た、捉え方によっては恋愛と呼べなくもない話。

「突然生まれて、最初から大人で、ずっと死なない。」

「見たいなら、見たらいい。そうでしょう……? 眠たくなったら、寝るみたいに」

「けれど、その心臓の高鳴りだけは好きになれなかった。眠ることは安らかでなければならない。ふわふわして気持ちよくて、生きているのか死んでいるのか分からないくらいに。」

「そう……? ……でもやっぱり、ぐちゃぐちゃも見たい?」

眠姫ザロウと漆モズ - 眠姫ザロウと漆モズ - ハーメルン

 

 

 

・ ロスト・ガーディアンスライム

……異能力を持った童貞と、人間に擬態して紛れ込んだ化け物が戦う話。

「いいですか、気をしっかり持って聞いてくださいね。……あなたの夫は、人間ではないのです。下半身で物事を考える化け物なんですよ」

「右クリック、左クリック、右クリック、左クリック、右クリック……左クリック……右クリック……左クリック……右クリック……左クリック……。」

「なんてこと言うんですか……差別ですよ。サディストにも人権ありです」

「何を言っているんですか! ほら見てくださいあれを、子宮ですよ子宮! どう見たって女性じゃないですか!」

「それで最近のぼくはいつも漠然と、いつかこの世界が滅ぶ気がしている。」

ロスト・ガーディアンスライム - ロスト・ガーディアンスライム - ハーメルン

 

 

 

・北の人魚が死なない

……友達に誘われて、食えば不死の力を得られるという肉を探しに行く話。

「近所に不審がられたら終わりだからね、くれぐれも頼むよ。……あぁそれと、お互い上着は脱いでおこう。返り血が付くかもしれない」

「取れた腕を持ち上げた春井は鼻歌を歌っている。」

「趣味というほどじゃないけど、やってみたくなったんだよ。それでまぁそう伝えると、彼女は「ん」って両手首を前に出してくれた。けれど僕は、あぁ違う、そうじゃないんだと言わなきゃならなかった。すると彼女は、今度は黙って後ろ手に手首を揃えてくれた。けど俺はまた、違う、と言わなきゃならなかった」

「何せ欠陥品が呼び寄せる危険は、当人だけの物とは限らないのだから。」

北の人魚が死なない - 北の人魚が死なない - ハーメルン

 

 

 

・ コスチューム・エックス

……コスプレ風俗店に勤める女性がとんでもないコスプレをさせられる話。

「男が女に「可愛い」と言う時、そこには必ず性的ニュアンスが含まれる。アイドルに言う時も、恋人に言う時も、いつも」

「つまり裸の女は1.0倍の魅力を持っており、着エロだのコスプレだのというのは、1.0倍の魅力では足りない、不十分だと主張することで始まる、失礼極まりない行為だということになる」

「男の頭の中には、自分の思い描く理想の女がある。実際は、特に風俗勤務の女とその客という立場にあっては、その理想を裏切った女は、そういった表情を向けられてしまうものだった。」

「……これ誰の服?」

コスチューム・エックス - コスチューム・エックス - ハーメルン

 

 

 

・oneフォルダsevenシンズ

……浮気を繰り返すクズ男と、その友人の話。

「七人なら、一日に一人と付き合えば一生上手く回せるだろ? これが八人になった途端崩れる。だから今の人数が限度、お前とは付き合ってやれないんだな」

「少しでも偽物らしい方を自分の趣味に付き合わせようってやり方は、あいつにしては結構頑張って出した結論だと思わないか?」

「千柚は夏樹君や他の女より、泥の人形に幸せになってほしいんだね」

「例えばこいつは、ここで裸になれと言われればそうするし、舌を噛み切れと言われれば噛み切ってしまう。……おい、言ってないからな。言ってないぞ」

「幼なじみだかなんだか知らないが、人の生き方を勝手に変えられると思ってるような傲慢な馬鹿は、アンタだけだよ」

「生きがい!」

「クズばかりが生きている世界に帰る意味って、あるんですかね……?」

oneフォルダsevenシンズ - oneフォルダsevenシンズ - ハーメルン

 

 

 

・勇者はオナニーがしづらい

……気の抜けた空気感で臨む、打倒魔王の旅!

「うおおおおおおおおッ!!!!!! アンダースロウ斬!!」

「もっと言うと、国民の血税が、今日はじねんじょに変わった。」

「利き手の方はあまり使わなかったんですよ。そっちはパソコンとかスマホとか操作するのに使うので」

「(魔王軍幹部がドラゴンボール読んでんのかよ……!)」

勇者はオナニーがしづらい - 勇者はオナニーがしづらい - ハーメルン

 

 

 

・星を数えさせるためのハイエ

……醜い欲望と、それに相反する良心の話。

「試しにこうしてみれば、私のことがただの道具に見えたりしない?」

「そっちは「人間扱いされていない」と思うかもしれないが、こっちからすればれっきとした人間なんだよ!」

「人はね、他の人が自分と同じ「人間」だってことが、分からないんだよ」

「あの頃の俺はもう死んだ。死にたいと願う間もなかった。」

「湊くんは、セックスが楽しくないんだね」

星を数えさせるためのハイエ - 星を数えさせるためのハイエ - ハーメルン

 

 

 

・アンダーライン×アンダーライン

……人間とサキュバスが共存する世界で同棲する二人の話。

「地上三階の窓からパンツと月が見える。」

「六時間もの間、喉を切り裂かれた人間が息絶えるまでに受ける物と同じ苦痛を浴び続けて、彼女の喉は傷跡も見えないくらい完全に元に戻った。」

「チャンスを物に出来ないっていう意味じゃなくて、もっと根本的な、性格の問題♡」

「それはその、……こう、あれだよ、だから……後ろの方をだな」

「される側の苦しみが少しは分かった?」

「お願いです。私のことだけを愛してください」

アンダーライン×アンダーライン - ハーメルン

 

 

ヘルテン海晶乙女のレシピ

遊戯王のデッキレシピを載せた記事です。それ以上でもそれ以下でもありません。

 

 

 

モンスター14枚

・シーホース3

・ブルータン3

パスカルス3

・ジズキエル2

・サンダーザキング2

・ドゴラン1

魔法カード17枚

・ヘルテンペスト

・妨げ3

・マイニング3

・成金ゴブリン3

・手札抹殺1

・サルベージ2

・マリンセス闘海1

・サラマングレイト聖域1

罠カード9枚

・マリンセス波動3

・キャッチコピー2

・トラップトリック3

・リミットコード1

EXデッキ15枚

・グレートバブルリーフ2

・ブルースラッグ2

・シーエンジェル1

・コーラルアネモネ

・スプラッシュメイジ3

・マーブルドロック1

・アクセスコードトーカー1

・トランスコードトーカー1

・ベイルリンクス1

 

☆デッキコンセプトとその他いろいろ

……そのターン中に除外されたモンスター1体につき600打点上昇するバブルリーフを立ててからヘルテンペストを起動することで、文字通り桁違いの攻撃力を獲得してぶん殴るコンボデッキ。デッキアイデアyoutubeにて活動中の「ミソのデュエルのミソ」さんから丸パクリだけれど、同アーキタイプのデッキレシピがネット上のどこにも見当たらないので今回自分なりの物を掲載。

 以下、各カードの採用理由。

・シーホース……初動。バブルリーフを立てられないことには話にならないのでフル投入必須。

・ブルータン……初動2。ワンチャン波動を持ってこれる実質シーホースなのでフル投入必須。すでにシーホースを握っている場合はサルベージに備えてパスカルスを落とす。

パスカルス……コンボ要員。ブルースラッグの制約の関係上ベイルリンクスを出すためには横並びが必要(マリンセス+ベイルリンクスでスプラッシュメイジ→アネモネ→バブルリーフ)なので、コンボ成功率を上げるためにもフル投入必須。プランB時に役立ちそうな墓地効果もある。

・壊獣たち……コンボ要員兼除去。プランB時に普通に殴るためにドゴランを1枚採用。マリンセスの除去の乏しさを鑑みて「妨げ」を含む計8枚採用となっているが、もう少し減らしてみてもいい可能性はある。

・ヘルテンペスト……コンボの核。安定してサーチする手段がないのでフル投入して少しでも引きやすくする。

・妨げ……実質壊獣。墓地効果のおかげで除去を温存しなくてもよかったり、先攻1ターン目にマイニングで切ってもいい素敵仕様。無くて困ることはあってもその逆はほとんどないのでフル投入。

・マイニング……実質マリンセス。パスカルス展開を行うためにも初動安定のためにもフル投入必須。

・成金……少しでもヘルテンを引きに行くためのカード。出来ることならライフ1万点くらいあげるから10枚くらいドローさせてほしい。

・手札抹殺……手札の枚数確保だけは得意なマリンセスの最終兵器。かなりの勢いでヘルテンを探しに行けるが相手に与える墓地アドも計り知れないので、使うならその後すぐに勝負を決めてしまいたい。

・サルベージ……準コンボパーツ。これがあることで成立するルートが増える。ただし必要ない場面も多いのでフル投入は過剰と判断して2枚採用。

・闘海……バブルリーフを脳筋にするカード。展開のついでにサーチ出来るので1枚で十分。

・聖域……コンボパーツ。ベイルリンクスでサーチ出来るので1枚でいい。

・波動……マリンセス最強カード。これを引いているか否かでデッキの強さが段違いなためフル投入必須。

・キャッチコピー……数少ないヘルテンを名指しサーチできるカード。相手依存ではあるが使わない手はない。相手のサーチ効果にトラップトリックをチェーンするためにも2枚採用。

・トラップトリック……実質波動かつキャッチコピー。特に波動はプランB時にも必須なのでこれもフル投入必須。

・リミットコード……秘密兵器。いろいろと遅いが、召喚権を使わずに5000超えのアクセスコードトーカーを呼べるのはさすがに強い。これとマリンセス展開で殴っていても普通に勝ててしまいそうなので、ヘルテンの存在意義を問いかける問題児でもある。

EXデッキの面々……メイン戦力や展開要員やコンボパーツやサブウェポン……等々。枚数は適当。

 

 

 

☆動かし方

・パターン1 プランA

……まずはマリンセス展開で脳筋バブルリーフを立てる。この際、アネモネは装備カードにせず相手スタンバイで除外しておくこと。この4600打点のゴリラ乙姫を波動で守ることが第一ミッション。

 バブルリーフが生存した場合、返しのターンに壊獣を送り付けてから適当なモンスターを召喚。それをベイルリンクスに変換して聖域を張り、ベイルリンクスの攻撃力を0にすることで自爆特攻を仕掛けてヘルテンペストを起動。人智を超えたパワーを得たバブルリーフでワンパンして勝利。

 バブルリーフが死亡した場合、素引きやサルベージでパスカルス展開を行うことが出来れば聖域をサーチしながらバブルリーフを再び立てられる。その道中のアネモネがコストは賄ってくれるので、バブルリーフの効果でさっき除外しておいた方のアネモネを帰還。聖域効果で壊獣に特攻してヘルテンペスト起動。グレートゴリラリーフが爆誕して勝利。

 

・パターン2 後攻ワンキル

……ヘルテンペスト、壊獣、パスカルス展開の計4枚が揃えば一応後攻ワンキルも可能。手順は以下の通り。

 壊獣送り付け→マリンセス+ベイルリンクスを用意→グレートバブルリーフまで行き、道中アネモネの効果でシーホース回収→シーホースを特殊召喚してシーエンジェルに変換→特攻してヘルテン起動。

 

・パターン3 プランB

……コンボパーツ(主にヘルテン)が揃わない時は、普通のマリンセスとしてビートダウンを行い勝利を目指す。このプランBが存在するおかげで、コンボが成立しなくてもとりあえずデュエルを楽しむことは出来る確率が非常に高い。それが他のワンショット系コンボデッキにはないこのデッキの良さだと言えるだろう。

 

 

 

☆採用を見送った候補カードたち

・強貪

……成金よりも強くヘルテンペストを探しに行けるカード。しかし2枚引いてしまうとさすがにデメリットが目立ち、ヘルテン以外の全てのパーツが揃ったあとでなければ安全に使えないという欠点もある。ただでさえ運頼みなデッキなので、今回はせめてもの確実性を取って採用を見送った。しかしそこは考え方次第なのかもしれない。

・ファンタズメイ

……先攻時は初動の安定に一ミリも貢献できず相手依存の効果である点で強貪に劣り、強貪よりもさらに多い枚数デッキを掘れる可能性がある点で強貪に勝る(波動の存在もありこの差は無視できない)。それに後半の効果があることで、波動を引けなかった時のバブルリーフを守れるというケースがなくもなくもなくはないかもしれなくもない。しかし安定性を取って今回は不採用。

・リンクインフライヤー

……4枚目以降のパスカルス。普通に優秀だが、パスカルス自体がヘルテンを引けていること前提のコンボ要員なため、枠を考えると他に優先するべきカードの方が多かった。壊獣を1枚こっちに回してもいい説はある。

・リミットコード2枚目

……トランスコード経由でアクセスコードを出せる1枚はさすがに強く、トラップトリックの存在も鑑みて2枚目を入れてもいいのかもしれない。が、デッキコンセプトには一切貢献していないことから不採用。普通のマリンセスで使えばいいのかもしれない。

 

 

 

 ……以上です。ヘルテン海晶乙女(エンジョイ用デッキ)についてもっと良い案が思いついた人は、ぜひぼくにも教えてください。

アンダーライン×アンダーラインのいろいろ

 アンダーライン×アンダーラインという小説を書きました。面白いですよ。

 今回の作文はその小説のネタバレもりもり解説文なので、小説の方を読んでいない人は先にそっちの方をよろしくお願いします。

syosetu.org

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 以下、ネタバレ全開。

 

☆各ネーミング由来について

 

・ 三神賀雄二

……肉体関係を取り扱う小説を書くとなった時に、真っ先に思いついたのが「ミカ」という名前を使うことでした。理由はガンダム・ラブホテル・ヌプスセクスというネットスラングの響きがひどすぎてめちゃくちゃ印象に残っていたからです。

(ヌプスセクスとは……機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズに登場する主人公、三日月・オーガスの駆る機体「ガンダム・バルバトス・ルプスレクス」のネットスラング。作中で三日月がコックピット内にてヒロインとセックスを行い、しかも孕ませたことが由来。すげぇよミカは……)

 せっかく真っ先に思いついたネーミングなので主人公に使おうと思ったのですが、単に「ミカ」だと日本人男性には使いづらい響きだったので、似たような音を重ねて三上賀(ミカミガ)にしました。下の名前については「同性から呼び捨て、女性から君付けorさん付けにされた時、違和感のない物」ならなんでもよかったので、パッと思いついた雄二になりました。

 

・ 二都不破

……あるコンテンツを扱っている金髪のyoutuberのことが大好きなのですが、その人の顔について女友達と、

「俺この人の顔ちょっと好きなんだけど、それはそれとしてなんかやばい性癖持ってそうに見えない?」

「草。見えるわ」

 という会話をしたことが印象に残っていて、やばい性癖を持っている男キャラのことを金髪にしようと決めていました(結局は金髪というかプリン頭になりましたが)。しかし、この由来がバレると絶対にやばいので、ネーミングはズラすことにしました。

 すでに使っているガンダムと、そのyoutuberが扱っているコンテンツでもない、ぼくの好きな物といえば……仮面ライダーかな? ということで、仮面ライダーゼロワンの超人気キャラクター、不破諌から「不破」を取りました。初めはそれを名字にする予定だったのですが、名前が特に思い浮かばなかった結果、適当に二都という名字を用意して、不破は名前ということにして間に合わせました。

 ちなみに二都の由来はニートです。二都不破はニートではありませんが、ぼく自身がニートなので。ニ(ー)トが考えた不破。

 

・ 夢子

……女友達に「今度サキュバスの話書くんだけど、名前思いつかないから決めてくれない?」と命名権を渡したら秒で返ってきた名前。由来はもちろん夢魔

 人外キャラには横文字の名前を付ける気でいたので「夢子」という名前は全く新しい発想であり、そして書いてみればそれで大正解だったように思います。ありがとう友達。ただまずいことに、ぼくが夢子の扱いをどのようにするつもりだったのかを思い出したのは、その友達に命名権を与えたあとのことでした。ウマ娘で言うところの馬主ポジションの人が生まれた瞬間です。でも当初の予定通りに夢子を書きました。

 ちなみにぼくが勝手に考えたことですが、夢子の本名はユナ・メトアーナ・コラン・コランミィです。作中において「夢子」と名付けたのは夢子の元彼のうち誰かなのでしょうが、そう考えるとあんまりいい由来を感じられないので、馬主の件への不安はさらに高まっていきます。

 たぶん「私だけを愛してほしい」とか知り合ってすぐの段階で「結婚したい」とか言っていることを指して、どっかのクズ男が「夢みたいなことしか言わないやつ」みたいな意味で夢子って呼んだんじゃないかなぁ……。そして名付けられた当時には気が付いていなかった本人も、三神賀の前に現れるようになる頃には由来を察していそう。

 

・ ルノアール・チル・リリア・マゾリエール

……これも女友達命名のキャラクター。「マゾ」という単語をカモフラージュする力がすごい。ちなみに由来は名付け主に聞いたところ「リリア!って感じ」だそうです。ぼくもサキュバスの名前を考える時はそんな感じになりました。

 ちなみにしばらくの間「ルノ「ワ」ール」だと勘違いしていた時期があったので、本編の方で記述ミスっていたら申し訳ないです。ガンダム(ル)ノワールで覚えてたら、ルノアールだった。

 

・ リューナ

……自力で考えたサキュバス筆頭。フルネームはスェラ・タット・リューナ・シャイ。各行の小文字をふんだんに使ってみました。

 マジック・ザ・ギャザリング(MTG)というカードゲームのネーミング感が好きで、それっぽい物を自分で考えてはメモっていた時期があったのですが、リューナはそのメモの中に残されていた「球状生命体リューナ」が由来といえば由来になっています。いい感じの響きならなんでもよかったのですが、メモの中からは他にサキュバスの名前に使えそうな物が見つかりませんでした。「導きの天使エルゴール」や「無限階段のガル」はサキュバスにはなれませんでした。

 

・ イアリス・ライ・スティラート・ミーモル

……自力で考えたサキュバス二人目。リリアのようにやわらかい感じの名前が考えられず、ブリーチを読んで育ったことがだんだんと匂い始めているネーミングですよね。彼女の名前には明確な由来がありません。気合いで考えました。最初にリリアの名前を提出してきた友達に負けるもんかとがんばりました。

 

・ 笹間琢磨

……言ってはなんですがどうでもいいキャラなので特に由来はありません。草食系→よく食べられてる草→笹、ということで笹間です。下の名前は「まーくん」という呼び名を彼の恋人のサキュバスに使わせるためだけに急遽用意しました。なんらかのそんな感じの呼び方が脚本上必要だったので。

 しかし何かがおかしいと思い、書き終えたあとよく考えてみると、「まーくん」という呼び名は、例の女友達の弟くんがそう呼ばれているものでした。完全に無意識でした。これに気付いてから読み返すたびに複雑な気分です。やっちまいました。

 

・江田勝田

……笹間よりさらにどうでもいいキャラ。なんか陽キャかつ直情型っぽい名前にしておきました。あと語呂がいい。

 

・アンダーライン×アンダーライン

……作品タイトル。意味は「最低×底辺のカップリング」です。

 元々の案ではそもそもこの作品はギャグ作品になる予定だったので、「下ネタ」「ハンター×ハンターみたいな異能力バトル」ということでアンダー×アンダーというタイトルにするつもりでした。が、あまりにも露骨な上に由来が下品すぎるということで、カモフラージュのために現在のタイトル名になりました。

 それに引っ張られるかのように「で、百回の願いが終わったあとどうする?」という部分を発生源として物語がシリアス化していき、最終的に修正後のタイトルに見合う物が出来上がりました。同じ世界観で次回作があるとすれば、サキュバス界へ移住する童貞男の話で「アンダーライン・オーバーライン」と名付けるでしょうね。しっかりと一線をオーバーラインして来てほしいものです。

 

 

 

☆(セルフ)Q&Aコーナー

 

Q1 最終回を読んだけど、なんかどっかで見た話じゃない……?

A1 書き終えてから思いました。これチェンソーマンじゃん……。

 

Q2 ifのリリアがありえるなら、百回の願いを終えるよりも先に、三上賀はリリアの家に一度行っているはずでは? エッチはしなかったとしても、そのシーンを文章に起こす責任があったのでは?

A2 正史のリリアは、三上賀がリューナの誘いを断る場面を見て、ある程度のことを察して身を引いていると思います。従って家にも誘っていません。逆に言えばこのあたりの辻褄を合わせるため、ifルートのリューナは三上賀を誘っていないことになります。隣に座ってさえいなかったかもしれません。蝶がはばたくと地球の反対側で嵐が起こるってやつです。夢子が来ない世界ではいろいろなことが違います。

 

Q3 百回の願いのカウントペースどうなってるの? 本当に経過日数と照らし合わせて自然になる?

Q3 わかんない! そもそも経過日数もわざとボカしているから、何もわかんない! でも何かあった時はジョジョの奇妙な冒険第5部、黄金の風を思い出してください。ギャングに入団してから組織を根こそぎ乗っ取るところまで一週間ちょいでやってます。でも面白い。日数の自然さなんてどうでもいいんですよ。

 

Q4 あの遊戯王は何なの?

A4 魔轟神アンドレイスのデッキについては、ミソのデュエルのミソというyoutubeチャンネルにアップされた「魂魄遊戯」というデッキをそのまま使ってしまっています。クリフォート・エイリアスの件はぼくのオリジナルです。本当にこの話をここでやる必要があるのかと書きながら何回も思いましたが、「夢子の元彼の面影」を匂わせる意味で絶対に必要だと思いました。「俺から元カノの面影を感じ取ったら夢子は嫌がるかなぁ」なんてのんきに思ってた三神賀も最終回で大変なことになりますし。

 

Q5 夢子とリリア以外のサキュバスはどんな魔法を持ってるの?

A5 リューナはまさに「信頼した相手以外に手の内を晒さないタイプ」なので、誰もその魔法の内容を知りません。ミーモルの魔法は「明晰夢の製造と、その連結」です。自分を含めた近くで眠る者に明晰夢を見させることが出来、またその夢同士を繋げてコミュニケーションを取ることも出来ます。夢の中では現実では出来ないこともでやり放題なので、業務中の彼女と客として会った人たち(または空腹の彼女に遭遇した人たち)はみんな文字通り夢心地を体験することになります。高い金払ってでもヤってみる価値はありますぜ。

 ちなみにミーモルの魔法のリスクは「めちゃめちゃお腹が減ること」です。かつての彼氏江田くんは、彼女のそのあたりのことに関してついていけなくなったんだと思います。あ、それから、笹間の彼女は男をショタ化させることが出来ます。リスクは自分の寿命が使用一回につき十年縮まることです。また、ショタ化は不可逆です。笹間くんが軽々しく「なんでもしていいよ」なんて言わないことを祈りましょう。

 

Q6 リリアの台詞回し、メスガキっぽくなくない? 

A6 メスガキは専門外なためこれで限界でした。油断するとすぐ佐藤心になるので大変でした。手癖で台詞書いてハートマークつけると佐藤心になります。油断してなくても要所要所でなっちゃってたかもしれません。どうしようもないんです。メスガキに造詣の深い方がいたらご協力よろしくお願いします。

 

Q7 なんで夢子って初登場時ノーブラ・ノーパンなの?

A7 彼女なりのサービスです。スカートをたくし上げて淫紋を見せるところまで、昔の誰かに仕込まれたことだと思われます。ちなみに、たまにうっかりそのままノーブラノーパンで職場に行っちゃったりするので、そういったところが前時代的な人たちの差別を助長させていたりします。いろんな意味で、他のサキュバスはそんなことしません。

 

Q8 募集中

A8 スタンバイ中