光子は山にある-聖歌隊- (遊戯王デッキレシピ記事)

☆デッキコンセプト
……フォトンベールという通常魔法カードがある。その効果は、手札の光属性を3枚山札に戻し、光属性の同名モンスターを3枚までサーチする……という物。そしてその魔法は「フォトン」名称ゆえに、光子卿(汎用ランク8)でサーチが効く。
 じゃあそのフォトンベールでオネストを3体サーチして、相手の力の3倍でぶん殴れば勝ちでは? という発想から始まったのが今回のデッキ。発案者は遊戯王ニューロンまたはTwitter(@NazoDan1)の「謎の男子会 しろみそ」さん。また、氏がニューロンに公開したデッキ「トリプルオネスト」から。
 デッキ構築について、今回「フォトンベール→トリプルオネスト」の流れで勝つために浮上した課題は、以下の三つでした。

①ランク8を立てる手段。
フォトンベールのコストを確保する方法。
③光属性のアタッカー。

 これらをどう解決していくのか……という視点で、以降の「各カードの採用理由」を読み進めてください。



☆デッキ内容 全43枚
・紫宵のジャックナイツ×3
・紺碧のジャックナイツ×1
・蒼弩のジャックナイツ×1
・召喚師アレイスター×3
・聖魔の大賢者エンディミオン×2
・サイキックレフレクター×1
・バスタービースト×1
・幻創龍ファンタズメイ×2
オネスト×3
・おジャマイエロー×1
・おジャマグリーン×1
・おジャマブラック×1
フォトンベール×1
・おジャマジック×1
・召喚魔術×1
テラフォーミング×1
・暴走魔法陣×2
・緊急テレポート×2
・星遺物の機憶×3
・打ち出の小槌×1
・閃刀起動エンゲージ×2
・閃刀機ホーネットビット×1
・閃刀機ウィドウアンカー×1
・閃刀術式アフターバーナー×1
・バスターモード×1
メタバース×2
・おジャマパーティ×3

召喚獣メルカバー×2
召喚獣アウゴエイデス×1
召喚獣プルガトリオ×1
・レッドデーモンズスカーライト×1
・飢鰐竜アーケティス×1
・銀河眼の光子卿×1
・結晶の女神ニンアルル×1
・聖魔の乙女アルテミス×1
・転生炎獣アルミラージ×1
・セキュアガードナー×1
・閃刀姫カガリ×1
・閃刀姫シズク×1
・トロイメアフェニックス×1
・トロイメアケルベロス×1



☆各カードの採用理由
・紫宵のジャックナイツ……展開しやすく、同条件で展開できる紺碧をサーチするランク8要員。しかも攻撃力2500の光属性。展開のためにターンを跨ぐものの、リソース・枠・アタッカー適性が高く採用に値すると判断。役割が多いので、積むからには当然3枚採用。

・紺碧のジャックナイツ……紫から持ってくるレベル8ジャックナイツ。スタンバイに帰還した紫と光子卿を作る。それ以外の役割はないので1枚のみ採用。

・蒼弩のジャックナイツ……サーチ効果を持つが自身が列の邪魔になってしまう上にレベルも違うジャックナイツ。ただでさえ遅いとはいえ紫には可能な限りアクセスしたいこと、そして何より紺碧素引き時の紫が一時退避できなくなることを防ぐために1枚のみ採用。運がすごく良ければ後攻から直接光子卿に行ける……かも?

・アレイスター……EXゾーンに立ってジャックナイツを展開するための召喚獣ギミック。妨害かつ光属性のアタッカーになれるメルカバーを出す。コンセプトに合う物かつ盤面のメイン戦力なので3枚採用。というか、後述の理由により絶対引きたい。

・マギストスエンディミオン……手札入れ替えを行える召喚権の使用先。おジャマ採用の関係で、この手札入れ替え効果がかなり重要になる。また、アルテミスが装備魔法にもリンク1にもなるので柔軟に列を作ることが出来る。EXの枠の関係で採用は2枚にとどまった。

・サイキックリフレクター&バスタービースト……列を形成できるコンビ。レベル3以下のサイキック族なのであわよくば召喚権も残せる。召喚権を使う場合、他の選択肢に比べて特別強いわけではないので1枚のみの採用。

・ファンタズメイ……手札入れ替えカード。引きたいカードがある一方、引きたくないカードや引いても仕方がないカードが多い本デッキ
にとって嬉しい存在。しかし立ったあとの役割は皆無なので採用は2枚にとどめてある。

オネスト……このデッキのコンセプト。当然3枚積み。メルカバー成立時に普通に使っても結構強い。

・おジャマ黄、緑、黒……このデッキの神秘的な部分。フォトンベールのコスト(特定の手札3枚)はあまりにも重く、脳に瞳を得た結果、これを見出した。懐古主義的である意味大袈裟なステータスを持つ通常モンスターなので、素引きしたら基本ゴミ。各1枚採用。

・おジャマジック……このカードを手札か場から墓地へ送る、ただそれだけでフォトンベールのコストを全て賄える素晴らしいカード。こうでもしないと手札コスト3枚には耐えられなかった。ただしおジャマを一人でも素引きすると打てなくなるので、そこは全力で祈るしかない。一度使えれば十分かつサーチして使うことが本命なので採用は1枚のみ。

・暴走魔法陣……アレイスターのサーチ。準制限なので2枚採用。

テラフォーミング……実質アレイスター。制限カード

・召喚魔術……アレイスターの使う魔法。これを頻繁に失ってしまうような環境でやっていけるデッキではそもそもないので、何も起こらないと信じて1枚のみ採用。

・緊急テレポート……リフレクター呼び出し。召喚権を使わずに列を作れる上、除去等の様々な役割を兼ねている。

・星遺物の機憶……ジャックナイツ(主に紫)をリクルートするカード。全ての展開を終えたあとに使えば実質ノーリスクなので、各種自己完結しているギミックと好相性。というかこれが無いとランク8をほぼジャックナイツに任せきった構築なんかしていられない。ただでさえ遅いジャックナイツ初動を安定させるために3枚採用。

・閃刀魔法……ホーネットビットによる列形成を目的として、エンゲージの選択肢として最低限の枚数を採用。

フォトンベール……デッキのコンセプト。宇宙的とんでもないコストを要求してくる狂気のカード。全てのフォトンベールはコストを失い、そして求めている。

・打ち出の小槌……手札調整カード。マギストスの同名サーチや素引きしてしまったおジャマ、どうせあとでサーチするオネストや別にいらない蒼などなど、その他その時に必要ないカードをなんでも戻せる。ただしアドは取れないので1枚採用が限界。

・おジャマパーティ……おジャマ界最強の永続罠。おジャマジックをサーチしてそのまま落とせるので、これ1枚でベールのコストを確保できる。そしてどういう神のいたずらか、ターン1の付いてない効果でメルカバーを守りまくることも出来る。当然3枚採用。出来れば6枚くらい採用したい。

メタバース……2枚目以降のテラフォーミング。アレイスターを引けるかどうかでデッキの強さがかなり変わるので2枚採用。ただしアレイスターは多くの場合一度引ければ十分なので、準制限から解除された際3枚目を入れるかどうかは未定。

・バスターモード……緊テレ列形成ギミックのパーツ。このデッキでは列を作ることのみがこのカードの役割であり、発動することはない。他に伏せるカードがあるなら手札交換カードで片付けてしまって構わない。


・光子卿……汎用ランク8。フォトン名称をサーチしながら妨害も出来る。

メルカバー……おジャマと謎のシナジーを見せる最強の光・機械・融合モンスター。アレイスターは基本これを出すカードなので2枚は必ず採用。コストでおジャマジックを切ることが夢。

・アウゴエイデス……アレイスター第二の選択肢。純粋な除去だが、機械族ではないので採用は1枚のみ。

・プルガトリオ……オネストでは対応できない守備表示をなぎ払うための選択肢。

・アルテミス……マギストス用のカード。枠が足りずに1枚のみの採用。

・ニンアルル……マギストス用の選択肢。

・アルミラ&セキュア……召喚獣ギミック有効活用セット。

・トロイメア二種……手札に来たおジャマジックを切るためのカード。

カガリ&シズク……ホネビ列形成のパーツ。シズクは仕事完了後の適当なアド取り用。

・スカーライト……リフレクターから出す後攻用除去。

・アーケティス……リフレクターから出す汎用カード。ドローが付いてきて制圧効果としても使える上、あわよくばおジャマジックを切ることも出来る。



☆動かし方
……初動としては、召喚獣orリフレクターで妨害を立てつつ紫ジャックナイツを使用するのが理想。おジャマギミックも可能な限り早く起動し終えてしまいたいが、全ては引き次第である。
 万が一おジャマの素引き問題がどうしようもなくなってしまった時は、フォトンベールのことは半ば忘れて普通に戦った方がいい。その場合でもおジャマパーティはメルカバーを守ってくれる。



☆おまけ デッキ名の由来。
……由来はPS4ソフト「Bloodborne」に登場する組織「聖歌隊」から。
遊戯王における「フォトン」は実質「ギャラクシー」みたいな物なので、宇宙的な要素がBloodborneっぽい。
・ジャックナイツにも宇宙に関するニュアンスがある。
聖歌隊のメッセージが残されているのは「医療教会の工房」であり、「工房」という単語が魔法使いの集まりであるマギストスに関連しているような気がしなくもない。
・おジャマが神秘的な見た目をしている。
・おジャマの種族が「獣」だ。
 というような理由から名付けている。

 以上です。