武装メイドとヴァジュランダ(遊戯王デッキレシピ記事)

☆デッキコンセプト
……ドラグニティナイト・ヴァジュランダの「自身の攻撃力を倍にする効果」が、元々の攻撃力ではなく現在の攻撃力を参照することに注目したデッキ。
 ユニオンキャリアーでブランディストックをヴァジュランダに装備し、ヴァジュランダが自前で用意した方の装備を破棄って効果発動。最低でも攻撃力(1900+1000)×2×2のパンチでワンショットを目指す。
 上記のコンボを成立させるには場に、
「ドゥクス+クーゼ(ファランクス)+ミスティル」
 を揃える必要がある。よって墓地にクーゼ、手札にドゥクスとミスティルを揃えることを目標に動いていく。
 展開のアイデア自体はYouTube「無法地帯デュエル ドラグ兄さん」さんの動画から。URLはこれ。
https://youtu.be/DAwpU4lp0Qg




☆各カードの採用理由
・ドゥクス……コンボパーツでもあり、非コンボ時の主力でもある。ユニオンキャリアーを使用する関係で制約効果持ちのセナートは使えないため、唯一頼りになるこいつを3枚フル投入。

・ミスティル……コンボパーツ。他カードとの噛み合いによってはコンボを諦めて妨害貫通に使えることもあり、最大限の3枚投入。

・クーゼ……ドゥクスの相棒。ファランクスではなく、レベル10のシンクロ体へ繋ぎやすいこちらを3枚投入。

ファランクス……4枚目のクーゼ。10シンクロに行きづらく、これのためにEXの枠も割かれるのであまり嬉しくないが、ドゥクス単体では仕事ができないので保険の1枚投入。

・レムス……実質必須カードである渓谷のサーチ要員。レガトゥスと合わせて妨害を貫通できる。文句なしに優秀な初動なので3枚投入必須。

・レガトゥス……召喚権無しで動ける貴重なドラグニティ。他ギミックの存在もあり、サーチ対象としてあれば十分なので今回は1枚採用。

・レヴァテイン……コンボパーツ。それ以外の役割は薄く、レダメによって素引きをケアできるので採用は1枚。

ブランディストック……コンボパーツ。素引きしてもケア出来るので1枚採用。

・アームドドラゴンサンダーLV5……後述のパイルアームドによってミスティルをサーチするためのカード。素引きしても問題なくサーチは一度で十分なので1枚のみ採用。

・アームドドラゴンサンダーLV3……パイルアームドのアド欲張り枠。このデッキでの1ドローは貴重だが、腐りやすさもそれなりなので自由枠の1枚。

・パイルアームドドラゴン……このデッキなら特殊召喚の条件を容易に満たせる。ミスティルのサーチ、単体での戦闘力、展開力の向上、制約の内容など全てが噛み合っているナイスカード。ぜひとも素引きしたいので3枚採用。

・パルラ……融合サーチのドラゴンメイド。パイルのコストになる風属性ドラゴンであり、サーチする融合も上級ドラゴンが多いこのデッキに噛み合っている。第二の召喚権使用先として3枚採用。

・チェイム……4枚目のパルラ。妨害を持ってくることも出来るのが強み。あまりメイド側のギミックに偏るとデッキがブレるので1枚採用で十分。

・ルフト……パルラの変身先。妨害貫通にも使える上級風属性ドラゴンであり、デッキとの噛み合いの良さはバッチリ。1枚採用で十分仕事をする。

・ゼピュロス……コンボパーツ。それ以上の役割はほぼ無く、効果の性質上採用は1枚のみで確定。

レダメ……強力な展開札だが、このデッキでの仕事はもっぱらレヴァテイン素引きケースのケア。

テンペスト……ミスティルのサーチ兼展開札。パイルアームドとのランク7エクシーズはEXの枠やリソース圧迫の面から今回は不採用。

・イーサルウェポン……天球からのサーチ先。上級(しかもレベル6)ドラゴンであり、召喚権を使わないカードを除去に変えることも一応できる。素引きした時は妥協して別の物を出せばいいだけなので1枚だけ採用。

・渓谷……ドラグニティの必須サポート。これがなければとてもじゃないがコンボパーツを揃えられないので3枚フル投入必須。クーゼ(ファランクス)を捨ててドゥクスをサーチする流れが一番強力。

・グロー……ミスティルサーチ。ただしパイルアームドと役割が被っているので、こちらは必要時にロムルスからサーチするための1枚のみ採用。

・神槍……コンボパーツ。その真の役割はブランディストックの素引きをケアすること。ロムルスで持ってくればいいので採用は1枚。

テラフォーミング……渓谷サーチ。ドローソースに乏しかろうと本体とレムスを合わせて7枚もあれば引けるはず。

・お召し換え……メイドと上級ドラゴンを素材にする融合カード。素材が自分でサーチするので採用は1枚で十分。

・お片付け……妨害兼展開カード。ドラゴン関連の妨害札として、EXがカツカツなこのデッキではアラドヴァルを再利用できるこちらの方が崩界の守護竜よりも相性がいい。コンボ不成立時の戦い方も考えて3枚フル投入。

アスカロン……10シンクロの除去ドラグニティ。コンボルートに挟んだり、普通に返しのカードとしても使えるので2枚採用。

・アラドヴァル……10シンクロの妨害ドラグニティ。コンボ展開には関係ないが試合の流れを握るために1枚は必須。

・ヴァジュランダ……主役の6シンクロドラグニティ。コンボの主要パーツでありながら、これを経由しないとドゥクス+クーゼだけでは大したことが出来ないので3枚フル投入。

・ガジャルグ……コンボパーツ。それ以外は特に役割がない1枚採用。

・クリスタルウィング……ファランクス用のアラドヴァル。出せないと弱いので仕方なく1枚採用。

ロムルス……コンボパーツ。ミスティルをサーチする役割も考えて、コンボ用と合わせ2枚採用。

・天球……妨害カード。イーサルウェポン採用によって2体除去しながらミスティルの代わりのレベル6を立てられる可能性あり。先攻パイルアームドを妨害に変える仕事の他にも、これがないとたまに場が溢れかえるので1枚採用は必須。

・アトゥムス……コンボパーツ。それ以外の何物でもないので採用は1枚。

・ユニオンキャリアー……コンボパーツ。アトゥムスと同じく、それ以外の何物でもない。

・シュトラール&ハスキー……第二の妨害カード。ドゥクスだけでは本当に過労死(枯渇)してしまうので入れておくとデッキのパワーが上がる。枠的に1セット採用が限界。



☆動かし方
・初動
……手札にドゥクスとミスティル、墓地にクーゼ(ファランクス)を揃えられるように各種サーチカードを駆使する。先攻の場合、アラドヴァル(クリスタルウィング)かシュトラールか天球、それに出来ればお片付けを加えた妨害を構えてターンを回せると良い。



・パーツが揃った後の展開ルート
……展開ルートは以下の通り。
「ドゥクス+ミスティル+クーゼ」
→「ガジャルグ+ミスティル(墓地にゼピュロス)」
→「アトゥムス+レヴァテイン+クーゼ(墓地にゼピュロス)」
→「アトゥムス+ロムルス(神槍)+クーゼB(墓地にゼピュロス+レヴァテイン+クーゼA)」。
→「アトゥムス+レヴァテイン+クーゼA+クーゼB+ゼピュロス」。
→「アトゥムス+アスカロン+クーゼ+ゼピュロス」
→「ユニオンキャリアー+ヴァジュランダ」

 なお、途中のアスカロンがいらない場合はゼピュロスでバウンスした神槍を握りっぱなしにしておくことで、神槍をヴァジュランダに装備してさらなる攻撃力アップ&罠耐性を得られる。



・各種ケアルート レヴァテイン素引きケース。
……引いてしまったレヴァテインは何かのコストや素材にして墓地へ置いておく。
 ガジャルグ効果使用までは通常と同じ展開ルートを通り、アトゥムスで出すカードをレダメに変更。レダメ効果でレヴァテインを蘇生して無事解決。このルートの場合、アスカロンを使いたいのに場が溢れかえっている時は天球でコンパクト化すること。

ブランディストック素引きケース。
……引いてしまったブランディストックはどうにかして墓地に落としておく。
 このケースでも通常通りの展開ルートで最終盤面にはたどり着けるが、ヴァジュランダの自前装備がブランディストック、ユニオンキャリアーの攻撃力1000アップ装備がクーゼと、理想のパターンとは逆になる。そのためヴァジュランダへの神槍の装備がワンキルに必須となり、展開途中にアスカロンを挟むことは出来なくなる。



・コンボ非成立時の戦い方
……なんらかの理由でコンボ成立までたどり着けない場合、妨害効果持ちの大型モンスターを軸に普通のビートダウンをしていくことになる。もちろん途中でコンボ成立の兆しが見えてきた場合はワンショットしてしまえばいい。
 その他の注意点としては、
「レガトゥス+レムス」
→「ロムルス(グロー)」
→「ミスティル+あらかじめ墓地に送っていたクーゼ」
→「シンクロ召喚
 ……の流れはドラゴン族制約がかかるため、ユニオンキャリアーを使うところまで行けない。コンボ非成立時のプランとして使うと良い。