スマホゲームアンチが書く! 最近遊んだスマホゲームレビュー。

 ぼくはスマホゲームのアンチだ。そもそも、まずスマホゲームと言って思いつくのは何か。昔ならパズドラ一択だった。そこにモンストが出てきてグラブルが出てきて、シャドバやにFGOにアズレンもコンパスも出てきて、最近ではメギドが「FGOとかの悪い部分を極限まで削った、他のスマホゲームとは違う良作!」なんて言われているけれども、それには何度か心が揺らぎそうになったけれども、ぼくはそれらのアンチだ。

 パズドラのインフレがひどい、なんて話を聞いているだけだった頃はまだよかった。転機はシャドバだった。ぼくの唯一プレイした大手のソシャゲがシャドバだ。それが人生初のスマホゲームだった。

 シャドバは、そこそこ遊んだから言えるのだけれども、あれはゴミだった。そしてそれ以来、全てのスマホゲームがそうだと信じている。つまらなくてまるで仕事みたいなデイリーミション! 次々と起こるあっけないインフレ、クソみたいなゲーム性! 基本無料の代償がそこにある。スマホゲームは買い切りゲームの素晴らしさを教えてくれる教材であって、遊びのための玩具にはなれない。

 あんな教材でお勉強するのは、ぼくはもう二度と御免である。絶世の美女が「一緒に遊ぼう?」と誘ってきても、その手のスマホゲームだけは絶対にやらない。ログボを継続するだけで一生遊んで暮らせるような金がもらえるなら……やるかもしれないけど…………とにかく! ぼくのアンチ魂は、シャドバをPC対応直後から第三弾くらいまで遊んで、もう引き返せないところまで来てしまった。もしかするとメギドは噂通り素晴らしいゲームなのかもしれないけれど、それを確かめに行こうとは思わない。

 スマホゲームはクソだ。二度とそのクソを目の当たりにしたくない。ぼくはスマホゲームに対してガラスのハートだった。正直言うけれども、楽しそうにその手の有名スマホゲームをしている人たち、ちょっとどうかしちゃってるんじゃないかな、とまで思っている。

 と、そんな風なことを考えるぼくだったけれども。大手のゲームに関しては、今も同じ感覚でいるけれども。そんな中で「スマホゲームは大手だけじゃない」ということに最近気付き始めて、いくつか遊んでみた物がある。その中で多少(あるいは猛烈に)魅力を感じた物を今回紹介していこうと思う。

 「これはスマホゲームだ」というだけで低くなったハードルと、何年もかけて固まった怨念のようなアンチ魂の混ざった様に注目してほしい。

 

 

 

☆Destroy Gunners SPα

・概要

……「アーマード・コア」で調べていたら出てきた物。ロボットを操作して自軍ベースを守りつつ、全ての敵機と敵ベースを破壊するTPSゲーム。どうせスマホでアクション系なんて操作性ゴミクズすぎて話にならないだろう、と思っていたところを、まあまあまあまあ……と思わせるくらいの面白さはあった。

 

・このゲームの良いところ

1……ライフル、ミサイル、レーザー、キャノンなど、様々な武器を搭載したロボットで戦うゲームかつそれなりに出来が良いので、男の子はとりあえず楽しい。

2……謎に高い難易度なので、クリアした時の達成感がある。

3……スタミナやログボ、デイリーの概念がない。

 

・このゲームの悪いところ

1……市販のゲームである「アサルトガンナーズ」の丸パクりであり、しかも有料版まで出ちゃってるという、権利的にやばすぎる物であること。

2……爽快感がないこと。

 

・総評

……アーマード・コアとやらを遊んでみたいとは思いつつ一度も触れたことのないぼくが、まず遊んでみて「まさか本家アーマード・コアもフロム製なだけあってこんなエグい難易度してるのか……?(ダクソ既プレイ並感)」と思うほど高難易度なゲーム。しかし何度もリベンジして学習していくうちにクリアできるようになるので、そういう意味での楽しさと達成感がある。

 問題はその高難度と、クリアするためには「決められた動きをいかに無駄なく素早く遂行できるか」が求められるので、爽快感とは無縁の作業ゲームになってしまうこと。とはいえこれはロボットといえど空を飛んだりするわけではないことと、スマホでは見た目の豪華さと操作性に限界があることが原因なのかもしれない。同じルールと難易度で、据え置きゲームの画質と演出でもって空中戦をやったら、同じ感想が出るかは定かでない。

 一番の問題は、ぼくもレビュー欄を読み進めて知ったのだけれど、マジでこのゲームが市販品の丸パクりだということ。一回「アサルトガンナーズ」の動画を見てから、このゲームをダウンロードして遊んで見てほしい。有料版まで出ていることを踏まえればドン引きすることになるはずだ。ぼくはドン引きしたし、アンストしました。

 

 

 

☆シルエット少女

・概要

……なんかオススメに出てきたゲーム。操作は画面タップでの「ジャンプ」だけというシンプルな自動横スクロール。タイトル通り操作キャラも敵も足場も全て影絵のようなデザインになっている。ちなみに主人公の少女は刀でバッサバッサと敵である妖を切り倒します。

 

・このゲームの良いところ

1……操作がシンプルなので操作性は抜群。それなのにゲームのルールが独創的で面白く、そういう意味でちょっとした感動がある。

2……見た目がそこそこスタイリッシュで楽しい。ゲーム性もそれなりに良い。

4……一区切りのプレイ時間が短いので気軽に遊べる。

 

・このゲームの悪いところ

1……同じステージを強制的に何度も繰り返し遊ばせる仕様という、スマホゲームらしいクソな要素がある。

2……ステージ間で繰り広げられるストーリーの台詞回しが致命的にダサい。

 

・総評

……操作はジャンプのみというシンプルな自動横スクロールゲーム。じゃあ敵をどうやって倒すのかというと、「同じ高さにいる敵」を操作キャラである少女が「自動で斬る」という、ちょっと斬新なゲームスタイルになっている。ジャンプ一つに「攻撃」「回避」「地形移動」と多様な意味を持たせたところは本当に面白いと思う。それがこのゲーム一番の見どころ。

 そのゲーム性から、実態は横シューティングに近く、重力のある横シューティングといったところ。この性質は他にない物だと思われるので、それだけで遊ぶ価値はある。……と、ここまでは良いところずくめのゲームなのだけれども、問題点がかなり痛い。

 このゲームでは敵を突破して長い距離を進むほど多くのポイントが手に入り、そのポイントで少女を強化していくことになるのだが、ほぼ全ステージが「その時点での能力値では突破できない物」になってしまっているのが最悪の問題点となっている。

 シューティングではありえないことだけれども、雑魚的をいくら攻撃しても倒せず、自動スクロールなのでそのまま衝突して被弾するということが多々起こる。ステージを初見でクリアすることは、仕様上おそらく絶対に出来ない物と思われる状態になっているのだ。

 画面の縦幅を覆い尽くすように雑魚的が出てくると、スクロールで敵と接触するよりも早く、自動故に決められたペースの攻撃で、その敵を少なくとも一体は撃破するしかダメージを受けずに済ませる方法がなくなってしまう。そしてその状況にはしょっちゅう直面することになる。

 その一体を撃破するために少女の強化が必須となり、強化のためのポイントを得るためには、同じステージを何度もやり直すはめになる。(わかる人にはわかるかもしれないが、このやり直しの仕様を、ぼくはJSK式と呼んでいる。そのJSK式が20以上あるステージで毎度繰り広げられるのだからたまったものじゃない)

 この「実力と無関係なやり直し」が非常にストレスで、それさえなければ神ゲーになれたかもしれないのに、やはりこれが基本無料かと感じてしまうところが本当に惜しい。事実上の強制的なやり直しをしている間は、同じ無料ならユーチューブの方が面白いという気持ちが拭えない。

 そしてもう一つ気になるのは、ステージを一つ突破するごとに入るストーリーの、台詞回しが本当に致命的にダサいことだ。あえて言うなら、下手な二次創作者が書いたキノの旅SSのような、「ああ、そういう雰囲気の作品を書きたかったんだなぁ」ということだけが伝わる、それ以外は何も受け取る物が無いような、中学生の稚拙な自作小説じみた台詞回しがどの程度目につくかは、人それぞれ個人差があることと思う。ぼくはちょっと厳しい。

 しかし、それらをまとめて考えても、無料で遊ばせてもらえるなら十分すぎるクオリティの作品かとは思う。どうやら続編が「3」まで出ていて、3では刀ではなく銃火器で戦っているようだけど、やり直しの嵐と台詞回しに耐えてぼくがそこまでたどり着けるかは定かでない。

 

 

 

☆Demons Must Die(Stickman Slasher)

・概要

……「デビルメイクライ」で調べていたら出てきたゲーム。本家DMCに「マストダイ」と名の付く難易度が恒例として設置されていること、タイトルの通り主人公は棒人間だが、使用武器が大剣と二丁拳銃であること、スタイリッシュゲージの概念があること、デビルトリガーや武器切り替えの概念もあつことから、すがすがしいほどガッツリとデビルメイクライを意識したゲームとなっている。デビルメイクライが面白いのでこのゲームも悪くはないが、高評価をする前に、最大の敵である操作性が立ちはだかる。

 

・このゲームの良いところ

1……見栄えがなかなかスタイリッシュ。2Dで無料のデビルメイクライと考えるとそこまで悪くない内容。

 

・このゲームの悪いところ

1……ステージが多すぎて信じられないくらい間延びしている。

2……クソみたいな操作性。これだからスマホゲームは……!

 

・総評

……2Dで結構なクオリティのデビルメイクライっぽいゲームが出来るぞ! という意味ではなかなか良質なゲーム。問題は操作性を除くと、二つ目の武器を手に入れてから「状況によって武器を使い分けること」や「二種の武器を使ったコンボ」という面白さが生まれるのに、そこに辿りつくまでに30ステージくらいかかること。長すぎる上に、それぞれのステージが差別化されているとも感じられず、正直眠くなった。

 二つ目の武器を手に入れて「このゲーム始まったな感」がようやく得られても、それまでの30ステージで感じた操作性の悪さは一切消えない。妙な硬直が要所にあるせい(空中から着地する少し前に発生する一切操作できない時間など、その他様々妙な硬直がある)か、押したはずのボタンが押せていないということがしょっしゅう起こる。しかもボタンの二度押しで別のアクションが出たりするので、動くまで押せばいいというわけにもいかない絶妙なイライラ感。これは実際に遊んでもらって体感してもらうしかない。

 一番どうにかしてほしいのは、自キャラも敵キャラも、密着状態の相手には攻撃を当てられないという当たり判定の仕様。一度重なってしまうと徒歩で離れた方が被弾することになるが、これは回避行動がたまに操作ミスで出ないというイライラ要素と合わさってまあまあのストレスになる。スタイリッシュとは……。

 しかしそれを補ってあまりあるようなないような面白さが存在しているのも事実。なんというか、とりあえず全クリするまでは遊んでみるつもりだけど、人に進めようとは思わないゲームだ。

 

 

 

☆ウィッチデュエルパンプキン2

・概要

……「クラシックデュエマのアプリが出る!?」と調べていたら見つけた物。試合中にデッキを作るという独創的なカードゲーム。MTGをベースにしているところはあるものの、全体的にオリジナリティに溢れていて、なおかつちゃんと面白く、そしてデイリーミッションやガチャがないという、信じられないくらいしっかりしたゲーム。有料でも売れると思う。ただ、最大の問題点は、プレイ人口の過疎だった。

 

・このゲームの良いところ

1……オリジナルのルールでちゃんと面白いカードゲームが遊べるという、奇跡みたいな物がここにある。カードゲーム好きな人はマジで一回触ってみた方がいい。

2……ガチャなどの面倒な概念がなく、初めからちゃんと「まともに」遊べる。(ただし、これがずっと前からそうなのかはわからない)

 

・このゲームの悪いところ

1……圧倒的過疎。人間と対戦できた試し無し。ただしルームマッチはあるようなので、お願いだから誰か一緒に遊んでください。

 

・総評

……試合中にデッキを作りながら戦うという、他に類を見ないルールのカードゲーム。そしてそれがちゃんと面白いという奇跡。ちょっと感動したのと同時に、既存のルールをパクりまくってなんとか自分でカードゲーム作れないかと考えているのが恥ずかしくなってきた。

 とにかく一度触れば「ちゃんと面白い」という感覚がわかると思うので、カードゲーマーの人には一度遊んでみてほしい。というかそうしてもらわないと、過疎すぎて実質CPU戦専用のゲームになってしまっている。そしてそうなってくると痛いのが、正しさに限界が見えるCPUのプレイングということになってくる。

 過疎については本当にマジで誰か助けてほしい。ウィッチデュエルパンプキン2というタイトルのこのゲーム、1がどこにあるのかぼくは知らないけど、ぼくが知らないなら誰も知らないんじゃないかと思えるくらい、とにかく人と当たらない。

 過疎以外の問題を上げるとすれば、ゲームを始めた瞬間から「30万DL記念」として30万ポイントをもらえたのだが(なんでそんなにDLされてて過疎なんだ)、

 

※※※(公開後の追記……ごめん、30万DL記念じゃなくて、3周年記念だった(記憶力とかそういうレベルじゃねぇ)。そりゃ三年も経ってたらインディーズだと人も減るかもね……)

 

このゲームはガチャが存在せず、カード1枚ずつを狙い撃ちでアンロックするシステムとなっていて、その際にかかる費用は数千ポイント単位であるのに対して、CPU戦一回で手に入るポイントはたったの200ポイントであること。DL記念が配られる以前からこのゲームが神ゲーだったのかどうかは、かなり疑問が残る。過去の話に意味があるのかはわからないけれども。

 もしかしたら対人戦ではもっと多くのポイントが得られるのかもしれないし、しっかりゲーム性を理解してからカードをアンロックすれば「どれを使うと面白いゲームになるのか」もわかっているはずだし、30万もポイントあったら結構なカードが使えるし、何よりチュートリアルで聞いた話だと、対人戦は「それぞれのデッキを持つのではなく、持ち寄ったカードで一緒に遊ぶ」というボードゲームに近い形となっているらしいので、ぼくはそこに期待している。一度も対人戦できたことないけど。

 なんとかして友達をルームマッチに引きずり込まなければ。そう思わせてくるゲームになっている。あとはもう、対人戦をやったら思ったより面白くなかった、というパターンだけが怖い。

(言っても仕方ないことだけれども、このゲームは完全にアナログでも通用する内容のルールや効果なので、ボードゲームみたいな感じで物質として売り出してほしい。本当にそのくらい出来がいいように思える)

 

 

 

☆UNOtcg

・概要

……「TCG」で調べていたら出てきた物。東方プロジェクトを題材とした、それぞれのカードが別々の効果を持ったウノのゲーム。デッキを組むという概念があったり、色が五色になっていたり多色カードがあったり、キャラ毎に特殊スキルがあったりと、明らかに普通のウノではないが、実のところこのゲームには……必勝法が存在する……!(ライアーゲーム並感)(なお、対人戦は存在しません)

 

・このゲームの良いところ

1……TCGとUNOの融合という、カードゲーマーの夢みたいなことをやってくれている。

2……対人戦がないが、必勝法が存在してしまっている以上、むしろそれが良い点になっている。その必勝法に気が付くまでの道のりが、このゲームの楽しみなのだ。

 

・このゲームの悪いところ

1……一戦が異様に長い。一回負けると本気で萎えるくらい長い。

 

・総評

……多色カードを採用したところで、全五色と化したウノはなかなか上がれない。しかもそれぞれのカードが効果を持っていて、結構な頻度でそれは妨害効果であるため、手札が全然減らない。「全員手札が4枚になるように引く」とかいう効果が平然と存在している世紀末だから。

 ウノとカードゲームの融合という夢のようなテーマだけれども、ゲームバランスを保つのはなかなか難しい。自分がカードを作らされたとしても良バランスにする自信はないので文句は言えず、むしろ試みを讃えたいくらいの気持ちになる、そんなゲーム。一戦が長すぎるので、そのうち少しでも勝率を高める方法をガチで考えるようになる。そしていつかたどり着くだろう、このゲームの必勝法に。もしかすると、このゲームの強キャラにも気が付くかもしれない。

 その必勝法で今まで苦戦した相手をボコボコのボコにして、それで得た金を使いカードをコンプリートした時、一つの小説を読み切ったような達成感と共に、自分がこのゲームを結構楽しんでいたことに気が付くだろう。

 もうこれ以上遊ぶ要素はないのに、まだアンストできないでいる。そんなゲーム。

 

 

 

ALTER EGO

・概要

……なんかオススメに出てきた物。性格診断ノベルゲームという、一風変わったテーマの作品。ゲームとしては放置ゲーに属する、ほぼ選択肢を選ぶだけのゲーム。メンタルが暗めな人におすすめな内容。遊ぶうちに名作文学がちょっと知れたりする。夜中にテレビでCMが流れていてびびった。

 

・このゲームの良いところ

1……多少なりとも心に闇がある人には雰囲気が合うかもしれない。ぼくは好きだった。

2……文学作品に興味を持つきっかけになるかもしれないこと。人間失格を読んだきっかけはこのゲームでした。

 

・このゲームの悪いところ

1……このタイプのゲームをよく放置ゲーなんて言うけれども、そもそもジャンル全体に言えることで、はたしてこれをゲームと呼べるのか怪しいこと。

 

・総評

……面白い面白くないではなく、合う合わないのゲーム。性格診断の精度はかなりあるようにも思えるが、そもそもこのゲームを続けるようなタイプの人間というのがある程度しぼれるような気がすることと、占い師的なやり口がぬぐいきれない点もある。

 例えばぼくはこのゲームに「あなたは自分の心を守るために、周囲への攻撃性を持っている」と言われて、すごいぞズバリ当ててきたなと思ったものの、よく考えてみれば自分の心を守ろうとしていない人なんてほとんどいないだろうし、攻撃することで守るのか壁を作ることで守るのか逃走することで守るのか……とある程度限られた選択肢の中から正しい物を選ぶのは、質問を重ねればそうそう難しいことでもないような気もしてくる。

 プレイすることを時間の無駄とはないけれど、ものすごく価値のあることだとも思えない。このゲームがぼくにもたらした最大の功績は、人間失格に興味を持たせたことだった。……なんともまぁ語りにくいゲームである。

 

 

 

☆漂流少女

・概要

……友達に勧められた物。地球の大半が水没して、人類のほとんどがいなくなった世界で、イカダに乗った少女が釣りをするゲーム。かわいらしい絵柄や、緊張感の欠片もない地の文などほんわかした雰囲気の作品だが、それにとどまらず巨大なホットドッグ型の魚が釣れたりと、ポストアポカリプスの概念を揺さぶる内容になっている。ゲームジャンルは放置かつ連打ゲーム。

 

・このゲームの良いところ

1……作品内の全てが可愛らしく癒される。それと上記のような独創的デザインの数々。

2……ながらプレイに適した緩いゲーム性。進行するごとにその色はさらに強まる。

3……中断できないタイミングがかなり少ないゲームなので、ちょっとした時間つぶしに最適。

 

・このゲームの悪いところ

1……良いところの2と背中合わせなことだけれど、新たな魚が釣れるようになるまでの「レベル上げ期間」がひたすら単調なこと。

2……デイリーミッションじみた概念があること。

 

・総評

……独特な世界観でひたすらボタンを連打して魚を釣るゲーム。精神的に疲れていて何も考えたくない時や、難しいゲームはちょっと……という時に没頭するにはその緩いゲーム性ちょうどよかったりする。

 問題は一定時間ごとにポイントを得られる施設的なシステムがあること。これがデイリーじみていて、時間の間隔が短いおかげで「全部回収しよう」という気は初めから起きないのが救いだが、だんだん面倒になってくることは避けられない。

 そしてそのデイリーじみたシステムに追われて、単調な連打によるレベル上げのための釣りにも飽きが見え始め、素敵に見えた世界観も後半に行くにつれて、ゲームに進行ペースが落ちていき変化が起こらなくなってくると、「緩いゲーム」という魅力であったはずの部分に、だんだん嫌気がさしてくる時が来るかもしれない。ぼくはそうだった。

 そうなった時はどうすればいいのか? 気分転換とかいいんじゃないかな。例えばほら、ウィッチデュエルパンプキン2をやってみるとかさ……。

 マジレスすると、世界観の魅力一本で押しているようなゲームだから、もうちょっとテンポが良いとよかったかなという印象。でもいつかまた、メンタルが死んだ時はお世話になるかもしれないからね……。

 話は逸れるけど、このゲームをぼくに紹介した友達は、ぼくの十倍くらいレベルを上げている。友達には何かこう、適性みたいな物があるんじゃないか……? と思わずにはいられない。もしかするとそれがニートとの差なのか……?

 

 

 

 ……というわけで以上、遊んだスマホゲームのレビューでした。こうして見てみるとぼくが嫌いなスマホゲームというのはつまり、ガチャ要素を中心とした典型的なソシャゲだったようですね。いや、他にも群馬RPGみたいなやつとか、初めて三十分くらいで飽きた物もあったけれど。

 典型的なソシャゲが嫌いだとすると、やはりメギドには恐ろしくて触れられない。結構重要な部分のストーリーがイベント終わってからだよ読めないのなんとかしてください、みたいな話をしている人を見かけて「やっぱり絶対触らないでおこう……」となったりしていたのは、きっと正しかったんだ。

 毛嫌いしていたスマホゲームにもちょっと手を出してみたりしているあたりから、ニートの生活が段々と、少しずつだけど確実に追い込まれていることを感じる気がしますけど、全然まだまだ元気です。次回の作文にご期待ください。