はにとー学園に登場するネーミングの由来

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 こういう小説(ほぼSS)を書いてます。一話完結で面白いので読んでみてください。
 今回は上記の小説内に登場する人物や発明品のネーミング由来について書き連ねていきます。





☆登場人物の名前について
……会話文だけの小説を書こうと思った時に、真っ先に気にかけたことがありました。それは「自分の実力では、話し方や発言内容だけで三人ものキャラを書き分けることは出来ないだろう」ということ。誰がその台詞を喋っているのか分かりやすくする必要があると、書き始める前から思いました。
 そこで初めに、発言主を明確にするための、名前の頭文字をカギカッコの前に付ける作戦を思いつきます。そしてその作戦を効果的に実行するためには、頭文字の雰囲気が紛らわしい名前は避けるべきだと考えました。例えば「川村(川)」と「水野(水)」なんかは好ましくないわけです。
 そういうわけで、出来るだけ文字のイメージや音の響きがバラけるように名前を考えたんですけど……。いざ頭文字を付けてみると「死ぬほど見づらっ!?」となったので、その作戦は中止になりました。

・巫女野こみみ
……頭文字「巫」になる予定だった人。担当する名前の雰囲気は「人」。
 趣味として、何にせよまずは「巫女」と名のつくキャラクターを作りたかった。オタクキャラにする予定だったので、こみみという名前はかつてニコニコで活動していたゲーム実況者「こみみ」を由来に決定している。
 数いる実況者の中からこみみをチョイスした理由は「巫女野(ミコノ)」との音の相性が良く、人名として適度に奇抜で覚えやすそうだったから。ただでさえ誰が喋っているのか分かりにくくなりそうな作品なので、名前の覚えやすさはとても重要。

・笹良そよ
……頭文字「笹」になる予定だった人。担当する名前の雰囲気は「植物」。
 名前の雰囲気を散らすために植物系の文字を使おうと決めた際、のほほんとした強キャラにする予定だったので、動物で言えばパンダがその特徴に近いかなと考えて「笹」を選択する。その後、笹の葉はよく風に揺られているイメージがあったので「そよそよ(擬音)」から取って笹良そよ。

・雛里あずさ
……頭文字「雛」になる予定だった人。担当する名前の雰囲気は「鳥」。
 とんでも設定(超技術&不死)は先の二人でお腹いっぱいなので、三人目はシンプルな強キャラにしようとしたところ、そのまんまシンプルに強そうな名前にすると可愛くなかったので、むしろギャップを狙って弱そうな名前を付けようと思い「雛」が選ばれる。
 あずさの由来は「あずにゃん」で、なぜそれを選んだのかといえば、(オタクにとっては)ただひたすらに覚えやすいだろうから。また、語尾の母音が三人でばらけて覚えやすくなるように配慮した。(こみみ(い)、そよ(お)、あずさ(あ))

・咲子
……一応記載。鎌を持って追いかけてくる……という噂もある口裂け女だから「裂く子」で咲子。怪異の類に本名的な物はなく、この名前は本人が適当に考えた偽名。



☆発明品の名前について
・「オート・ライフアーム」
……泳力を付与する腕型のアイテムなので、溺れた人を助ける「ライフセーバー」と「アーム」でライフアーム。自動で動くから「オート」も付けておいた。隠し機能の名前「モード・ジェノサイド(殺戮形態)」からは、こみみが本音としてはあまりビームの威力を落としたくなかったことが伺える。実際あまり落ちていなかった。

・暗器「卍」
……メインの由来は当然暗記パンだが、他にもいくつか元ネタがある。
 ばんっ、と発声することで発動する銃の能力としてはチェンソーマンのマキマ(銃の悪魔)。当て字に「卍」を使った理由としてはBLEACH卍解がある。こみみは少年漫画が好き。

・厄災兵器パンドラスイッチ
……名前だけ登場したアイテム。元ネタはドラえもんの独裁スイッチ。効果もたぶん似たような物。

・万能治療薬ハイオク
……欠点がそのまま名前の由来になっているアイテム。「スーパーハイオクMAXチャージ」という炭酸ジュースが実在することや、「ガソリンの味」で有名なコピペの存在から、オタクなこみみが作った物のネーミングとしてかなり適任だと思われる。オタクはマイナーな物とコピペが好き。

・シリアルエイト
……性癖を歪ませる食品。現状一番捻ったネーミングのアイテム。
 はにとー学園における「シリアルキラー」といえば「隣人」なので、身近な人間をやべーやつにするアイテムという意味で「シリアル」を、昨今の二次創作によってショタコンのエッチな高身長お姉さんと化した八尺様から、性癖を歪ませるという意味で「エイト」を拝借している。
 あのタイミングであの相手にしれっとそんなネタを忍ばせるようなことを、こみみは結構平気な顔をしてやる。

・即決彼氏ロボ、両極端次郎くん
……優柔不断とは無縁な、なんでも即決してくれる彼氏を模したロボ。背中の箱と腰の刀は標準装備。
 名前の由来は当然、日本のアニメ映画興行収入ランキングを更新したあれの主人公。さらに「次郎」の部分は、この発明品が「頭に取り付ける形の装置」から着想して人型に至った物であるため、取り付け型を一郎、人型を次郎という扱いにしていることが由来。なおかつ二郎ではなく次郎なのは、ラーメンを連想しないようにするための措置である。

・クォーツァー
……懐中時計の形をした自動高速お化粧アイテム。欠点はクソうるさいこと。
 名前の由来は、時計型アイテムを使って変身する仮面ライダージオウのOP曲「Over “Quartzer」から。もっと言えば、ぼくの母親が出かける前に「ちょっと変身してくる」と言って洗面台の前に立った現実のエピソードが発想元。
 変身待機音として第九が鳴るネタに関しては、仮面ライダービルドの敵(ラスボス)が使うエボルドライバーが元ネタ。

・バカと煙は明星へ登る(ギャグウェ〜イ)
……被った人に面白いギャグ(ただしパクリ)を言わせる仮面。目元が怪しげに光っている。
 名前の由来はメイドインアビスという漫画に登場する、怪光線を照射する仮面「明星へ登る(ギャングウェイ)」から。ちなみに、ギャングウェイ使用者のアニメ化時の声優は森川智之である。

・噺手(アングラハンズ)
……ギャグウェ〜イを被った人に授ける強化アイテム。ネタの幅が拡がるもののパクリの域からは一向に脱出できない。
 名前の由来は同じくメイドインアビスに登場する、「祈手(アンブラハンズ)」というキャラクター群から。言うまでもないかもしれないが、祈手とパペットマペットには何の関連もない。

・その他のアイテム
……存在は明かされているが、名前は明かされていないアイテムがいくつかある。「巨大ロボ」「異次元空間」「ラベルが上に来る酒瓶」「巨乳化の薬」「銃と大砲(カメラ)」がそれに当たる。ぶっちゃけ名前なんか考えてないけど、もしかしたらそのうち名前付きで再登場するかもしれない。



 ……あとは本編に追加される物が出てきたら、機を見て追記していこうと思います。