白い煙が手を振り見送る

 GWの連休に入る前の話になりますけど、桜の花びらが窓に染みついて(しかもたくさん)、電車が止まったんですよ。聞いてはいたけどまさか本当に止まるとは思ってなくて、ちょっと落ち込んだようなムカついたような感じがしたので、鉄板の中の水を投げ捨てました。沸騰していたのか定かでないです。

 自分が死ぬことと、自分以外の人が死ぬことは、無限に距離を取るという意味ではどちらも同じことなんですけど、そう割り切れたものじゃないですよね。戦争は小学校からずっとそうですし、花の茎を描く時に、虫と木を見分けなければならないのもそうです。

 プラスチックでもビニールでもなんでもいいですけど、それを丸めると、二日後どうなるか知ってますか? ぼくがちょくちょく人間相手に好意を抱くのを、それをもってして人間が好きと言うのは、ちょっと雑な考え方じゃないかと思うんですよね。色で言えば青、音で言えば揚げ物の、景色で言えば四駅以上離れた感じ。

 田んぼの中に何かが見えた……CDだ。しかし聞く前に流れていって、行方知れず。寝たら忘れるような、でもたまに思い出すような、微妙に嫌な記憶になってしまった。次は気を付けようと思うけど、それこそそんなこと頭から抜け落ちて、また同じこと考えるんですよ。それでいいのか、いつか取り返しがつかなくなるのか、誰に聞けばわかるんでしょうね。蛙ではないのは確かですけど。

 定規といえば3つあります。たまに三角定規で別の物があると思いますけど、それはいったん忘れて。で、どれが布団に似ているかというと、誰もが1mだと答えるでしょう。でもぼくは思うんですよ。磁石と嗅覚ってどこにいったんですか……? 有無を言わさずって感じの、そういうの嫌いなんですよ。

 マイナスにいくら進んでもプラスは近づかないし、むしろ遠ざかるじゃないですか。気を付けないと人間は不幸になります。それどころかもう一生。そういう人のことを真剣に考えるのは、ぼくはそれは医者か、ガラスか、でなければせいぜい何でしょう、薬かイチゴ? そのくらいかなと、そのくらいだと考えて、実行もします。簡単ですよ。引き返す、目をそらす、時計を見る。終わりです。

 じゃあ引きちぎってみろよって話でしょ。実際やってみたら懐かしい気持ちになりますよ、なんといってもロウソクのにおいですし。しばらく待つと手元のゲームが少し進んで、早く帰ることができる日はタオルを持ちましょうね。一週間が何日なのかまだ知らないので。

 砂漠から砂粒を見つけたってつまりどういうことかと、ぼくはまだ上手く説明できないんですけど、ダンボールを燃やすことに似ているかもしれません。お願いだからそれで伝わってほしいです。でもダメなんですよね、時速がもう少しズレてくれないと、迎えに行けない。