我が家の語録

 どうも、他人をネタにして怒られることの多い氷菓です。嘘です、本当は怒られもせずに、極論で縁を切られるとかそういう事態になることのある氷菓です。まだ切られたことないけど、不愉快なことを不愉快だと言ってもらえる確証がないからね。調子に乗っていると、いつ何時そういうことになってしまうかわかったものじゃない。他人を勝手にネタにするの、ダメ、絶対。

 ……でもネタにしたい! 誰かを犠牲にしなければ面白さを生み出せないようでは芸人としては二流以下だろうけど、そもそも氷菓は芸人じゃない。たぶん芸人どころか人間として二流以下の烙印を押されるだろうけど、それでも言ってしまいたい。

 そんな葛藤の中、氷菓は気付いたのである。家族のことをネタにすれば、そもそもまず見られることはないし、仮に見られても別に大して怒られはしないだろう……ということに。

 

 

「母の言い間違い、読み間違い語録」

・「うまあじ」ってなに?

 何かの食品パッケージにあった「うま味」という文字を見た母が放った伝説の一言。数年前のエピソードだが、未だにネタにされる。というか氷菓がしている。

 

・男の片隅にも置けねぇな!

 風上と言いたかったやつ。

 

・ちゃんと計画しないとぐずぐずになっちゃうから

 ぐだぐだと言いたかったのか、それともズルズル進む的なことを言いたかったのか。真実は闇の中。そこはかとなく雨上がりのぬかるみ感がある。

 

・シコタンタンと狙っている

 虎視眈々と言いたかったやつ。お相撲さんが見えます見えます。

 

・服を釣るってなに?

 テレビ番組の字幕にて「服を漁る」とあった物を見て言った一言。漢字を字面の漁業感で読みすぎである。

 

・インベーダーの女性ってなに?

 上と同じく字幕にあった「イベンターの女性」を見て言った一言。

 

 ……その他多数あったはずだが、記憶の底に埋もれてサルベージ不能。

 

 

「弟の言い間違い、迷言、面白行動集」

・トンコロール

 コントロールと言いたかったやつ。トリコロールに似ているだとか豚が転がっていそうだとか言われ散々いじられた。

 

・とここん

 とことんと言いたかったやつ。「と」と「こ」が同時に来ると弱いらしい。

 

・エルボ13

 肘で飲み物の入ったコップを倒してしまった父が「エルボーを入れてしまった……」と言っていたところ、弟が「エルボってなに? スナイパー?」と言ったところから。なお本気でエルボーが何なのかわからなかったもよう。

 一体肘の何を狙撃に使うのかわからないが、エルボ13に紛れてボソッと「赤いやつ?」と言っていたことも確認されている。それはエルモだ。

 

・集合のごう

 会話中にいきなり「みんなでゴウした時」という謎の発言をしたことから。ゴウとはなんだと三度ほど問うたところで、ようやく「集合のごう」との答えが返ってきた。略してみたらしい。略した結果、もはや日本語でなくなってしまったところが残念だ。

 

・エア寿司

 父が寿司を食べに行くことをほのめかしつつ、その日はカラオケへ行っていた。しかし予算などの都合で寿司は中止にしようという方向に話が傾きだした時、弟だけがそれに猛反発した。

 その時点では誰も弟の意見を汲もうとはしなかった。が、人が歌っている間に弟がついにパントマイムで寿司を握り食いだしたところで父が折れ、寿司を食べに行くことになった。

 エア寿司を披露したあとに、カラオケの部屋に貼ってあった禁止事項の書かれた紙を指さし「薬物持ち込み禁止の、薬物ってなに?」と訊いてきたあたりポイントが高い。お前まさか薬やって寿司の幻覚見てたんじゃあるまいな?

 

 

 

 

「氷頂家オリジナル語録」……氷菓の家で生まれた、日本語のようでそうでない物。

・鉄塔理論

 いただきストリートなどの同じマップ上を何度も周回するスゴロク系ゲームにおいて、望まぬワープなどで離れ小島の地形へ飛ばされてしまった時に適用されるサイコロの出目のジンクス。

 他のプレイヤーがもう一人、離れ小島地形に入ってくるまでサイコロの出目が悪くなり離れ小島から出られなくなるというもの。

 元ネタはジョジョ四部のスーパーフライ。

 

・鳥かご理論

 桃鉄限定のジンクス。ぶっ飛び系カードを使った際に、何度ぶっ飛んでも自分の今いる地方から出られないジンクス。意味合い的には二度あることは三度あるが近い。

 元ネタはワンピースのドフラミンゴ。

 

・新井鉄平

 氷頂家では休日になると家族全員で何かしらのゲームをプレイし、そこでビリになった者が風呂を洗うという半ば規則と化した習慣がある。

 弟がビリになった氷菓を煽った際の「はい、風呂洗い決定www」が「はい、風呂洗い鉄平www」に聞こえたことから生まれた概念が新井(洗い)鉄平。

 以降、ビリになり風呂洗いの責務を負った者のことを新井鉄平と呼ぶことになった。それによりゲーム中に「鉄平にはなりたくない」などの謎言語が飛び出すようになる。全国の鉄平さんには話せない話である。(鉄平さんがこれを読んでいませんように)

 

・〇〇の部屋。

 自宅の部屋にはそれぞれ、他人が聞いたら意味の理解できない名前がついている。名前がついている部屋はそれぞれ、

「ぶっぶーの部屋」

「ぷっはーの部屋」

である。

 前者は氷菓が幼稚園生だった頃に、車の玩具が大量に置かれていた部屋のことを指す。後者は父が昔タバコを吸っていた部屋のことを指す。

 なお家族への副流煙を避けるために別の部屋へ移動してタバコを吸っていた父だが、最近は窓を開け扇風機を使いながら窓際で吸うようになった。これにより、以上二つの部屋が名付けられた理由の大元は全て失われたことになる。

 

・チャンネル

 これは真面目にカルチャーショックだった出来事。テレビの「リモコン」のことを「チャンネル」と呼ぶことは普通のことだと思っていたが、どうやら違ったらしい。氷菓の物心ついた時から今に至るまで、相変わらずテレビのリモコンはチャンネルと呼ばれている。

 

・食欲モンスター

 主に父に対して使われる語録。もうお腹いっぱいで苦しい、と言いつつ何かを貪り食う姿を家族に目撃されると食欲モンスター呼ばわりされてしまう。

 氷菓もしくは弟が上記のような行動に出た時は「さすが遺伝子が受け継がれている」「モンスターの後継者」などと言われる。

 なお弟はなぜかどうしても「食欲」という単語が憶えられず、頻繁に「食事モンスター」と言っている。なんだかクッキーモンスターに寄っている気がする。

 

・社会復帰

 高校生だった氷菓が長期休みを終え数週間ぶりに登校をすることを、母が社会復帰と呼んでいた。高校当時は職員室でもなかなかウケたネタだったが、卒業後笑えなくなる。

 

・どだでどん

 ドラえもんのこと。なんとなく言いやすいから。

 

 

 

 ……大体こんな感じだろうか。思いつく限りのネタを並べてみた。

 氷菓自身もおそらく結構な数の迷言を残していると思うのだけれど、自分のこととなるとこれがまったく憶えていない。人間の脳とは都合の良いものである。もしくは、氷菓の脳とは都合の良いものである。

 これからは何か発見次第メモっていけるといいね! 終わり!