口を開けば過去の話ばかりする哀れな人間になってはならない

 どうも、いくらでも文章書けるとか言っておいて何日もブログを更新していなかった氷菓です。そもそも誰も待ち望んでいたわけではない更新だけれども、とりあえず言い訳をさせてください。

 書こうと思えば書けたのです。というか実際書いたのです。しかし、そのどれもがお蔵入りとなり、闇封じの札を貼られて心の奥底へと封印されました。

 一日少なくとも二時間、ひどい日は四時間ほどネカマに費やしていた時期の話を聞きたいという人がいるのであれば上げますが、いないでしょうさすがに。そんな感じで、文章は書けても人様に見せられる文章が書けなかったのです。

 はい、以上で言い訳終わり。

 

 さて、それでようやくブログとして上げられるような話題を見つけた氷菓なわけですが、その話題とは何なのか。

 それは……。諸君! 氷菓は女の子が好きだ!  諸君! 氷菓は女性が大好きだ! ……という話になります。まぁいったん落ち着いて、心を僧侶にして聞いてほしい。

 それのどこが人様に見せられる話題なのだ、というヤジもごもっともです。しかしですよ、さすがに氷菓がこのまま数千文字にわたって「これこれこういう理由で女性とは素晴らしいものです。うぇへへ」みたいなことを書くわけがないじゃないですか。なのでここは一つ、いったいこの好感度ゼロどころかマイナスの状態からどうやって話を広げるつもりだ……!? という漫画の解説キャラ的な心で読んでもらえればと思います。

 

 時を遡ること数年。氷菓が小学校高学年くらいだった時のことです。かの有名ゲーム、モンスターハンターが流行りだしたのはそのあたりの時代でした。MHP2Gを小学生がプレイする時代の到来です。

 氷菓よりもそこそこ年上の方にこの話をすると、この時点で「モンハン流行った時に小学生だったとかwwww ジェネレーションギャップがひどいwwww」と大爆笑されますが、それはさほど関係ないので置いておきましょう。

 とにかく、氷菓のまわりでもモンハンが流行ったのです。具体的に言うと、氷菓の友達全員がモンハンしかしなくなりました。それまではデュエルマスターズ遊戯王だというカードゲームで仲良く遊んでいた友達が、気付くとモンハンしかしなくなっていたのです。

 おそらくほとんどの人は知っているかと思いますが、モンスターハンターというゲームは「15歳以上対象」のゲームです。これは「18歳未満禁止」とは違って、あくまでそれくらいの年代の客層を対象としていますよという表示なので、小学生が15歳以上対象のゲームをプレイすることに法律的な問題は何らありません。

 対象年齢が全年齢でない理由としては、マリオなどの全年齢ゲームに比べてゲームの内容が複雑であることと、表現が若干残酷であることが挙げられると思います。そして当時の氷菓としては、モンスターを攻撃すれば出血の描写があることは大変にショッキングなことでした。

 そうです、真面目で純粋な心を持ったショタ氷菓ちゃんは、対象年齢を順守することを決意したのです。ボクは15歳になるまでモンハンはやらないぞ、という誓いを自分と、あと両親に宣誓したのです。

 友達は全員モンハンに夢中。氷菓はモンハンを買わない、やらない、ドラゲナイ。するとどうなるでしょうか。……当然ハブられます。

 ハブられると言っても悪意を持って退けられるわけではありません。が、氷菓が遊びに混ざれないのは同じです。ねぇねぇデュエマやろうよと誘ったところで、俺たちは今モンハンに夢中なんだって具合です。寂しいことこの上ない。

 これは氷菓の個人的な意見なのですが、モンハンは横から眺めていてもさほど楽しいゲームではないと思います。眺めるだけではつまらない、友達誰も自分にかまってくれない。挙句に、学校での給食の時間さえ話題はモンハンばかりで意味の理解できない単語が飛び交う雑談タイム。さぁ、氷菓はそんな生活から抜け出すためにどうしたでしょうか。

 ぱぱーままー、ボクが間違ってたよやっぱりPSPとモンハンを買っておくれ。このままじゃボクは誰とも遊べなくて悲しいよ。……と、なることはありませんでした。氷菓は小学生の頃から、志を曲げる時までそのように真っすぐであるような、そんな人間ではなかったようです。

「ふん、対象年齢をガン無視であのようなグロテスク表現のあるゲームをプレイする奴等は人間のクズだ。ロクな輩ではない」

 大体そのようなことを考えたショタ氷菓は、むしろモンハンやらずの誓いをより強固な物にしたのです。

 ちなみに忘れてはならないこととして、この時点での氷菓はすでに保健室登校だの不登校児童支援教室的な場所だの、シンプルに引きこもりだの、給食だけ食べに家を出て食べたら帰るだの、そういった生活にどっぷりだったということがあります。

 人間のクズでロクな輩ではないのはどちらの方だという話ですが、そんな正論をくらっても痛くもかゆくもないのは今の氷菓も昔の氷菓も同じです。根っからのクズは地力が違う。

 さてさてそれはともかくとしまして、モンハンやらずの誓いを順守する氷菓は友達と遊べません。ちょくちょくカードゲームで遊んでくれる時のある友達もいましたが、それで救われるような「でも本当の彼は優しいのよ」と言うDV被害者のようなメンタル氷菓にはありませんでした。

 ……そんな生活にある日変化がありました。詳しい経緯は憶えていません。しかしある時から氷菓は、女の子グループに混ざって遊ぶようになったのです。

 なんかこの言い方では「あんな奴等知らない。遊んでくれなくても、氷菓には他にもいくらでも遊び相手がいるんだもんね」という余裕ぶっこきまくりのクソカスゴミ虫に見えてしまうので、正しく言い換えると「女の子グループに混ぜてもらえるようになった」になります。慈悲を受けたのです。

 慈悲を受けた氷菓は調子に乗りました、絶好調でした。遊び相手には困らないし、いけ好かねぇモンハン厨共とも距離を取ることができたからです。人間のクズは一生モンハンやってろバーカと本物のクズが言う構図が完成したのです。

 一つ思い出のエピソードを挙げましょう。ゲームやらカードやらに夢中な男子と違って、女子グループでの遊びは多種多様でした。もちろんゲームもたくさんプレイしましたが、トランプだとか、交換日記だとかありました。その中で今なお印象深く記憶に残っているのは、かなりの大人数でプレイした七並べです。

 五人か六人かいましたでしょうか。大勢の女子の中に氷菓一人だけ男子が混ざり、さらにそのメンバーの内の一人である女子の家で遊んでいた時のことです。いつもの流れでトランプが始まり、そしていつもとは違って罰ゲームが設定されました。

 罰ゲームとはズバリ、ビリの人がなぜか誰かが持ってきていたネコ耳カチューシャを装着することでした。ウサ耳だったかもしれませんが、そのあたりの曖昧な記憶は曖昧なままでいいでしょう。

 いくら小学生といえども高学年。当時の氷菓はすでに「そのアイテムは女子に着用してくれと頼んで、二つ返事で了解の得られる物ではない」ということを理解していました。そして大人数、ビリは一人だけ出るゲームです。氷菓のテンションは上がりました。

 誰がビリになるかはわからないが、誰かのネコ耳姿を拝めるぞ。当時の氷菓は女子のそういった姿を見たい願望などほとんどなかったわけですが、貴重なものを見たいという願望はありました。珍しいから、簡単には手に入らないから求める。それ以上の理由など必要なかったのです。

 勝負が始まり、決着がつきます。まさかそれだけの人数がいて、それも自分だけが男子という状況で、氷菓がビリになるとは夢にも思いませんでした。ネコ耳を装着しながらその時の氷菓は、もう二度と七並べなどするものかと心に誓いました。

 その後DSでゲームをして遊ぶことになり、自宅にDSを忘れてきたことに気が付いた氷菓は走って取りに帰ります。自宅までは往復で五分未満という近さでしたので、取りに帰ること自体は大したことでもないです。

 が、そこで氷菓は思いつきます。コレこのままカチューシャ付けて外出たらウケるんじゃない? と。

 実践しました。ほんの短い距離でしたが、ネコ耳付けて外をダッシュしてきました。当時から氷菓は羞恥心がどこか抜け落ちていたようで、別にウケを取るために体を張ったということもありませんでした。ノーリスクでリターンを狙っただけです。

 結論から言いますとウケませんでした。女子の世界はそんな簡単な物ではないのです。たぶん。

 

 ……で、それでですよ。冒頭に言った通り氷菓は女性が好きです。それはなぜか。今までの話でわかっていただけたと思います。要するに小学生の頃の氷菓には、

「男子は対象年齢にとどいてないくせにモンハンばっかりやってる馬鹿」

「女子は男子と違って悪い点は特にない上に氷菓を受け入れてくれた。ついでに会話のレベル男子よりも上、賢い。あとかわいい」

 という価値観が形成されたのです。そしてこれ、未だに残っております。

 中学生に上がった氷菓は、なんと父がモンハンに興味を持ったことで「一応中学生だし、節目だし」というよくわからない理由でモンハンやらずの誓いを破棄、狩猟解禁しました。

 小学校生活と切っても切れない縁のあるモンハン。人生で初めてそれをプレイした氷菓の感想は簡潔でした。

「面白い! これは持ってない友達の一人や二人ハブりますわぁ!」

 そうです、クズはクズだったのです。

 そういうわけで、中学に上がるのとほぼ同時に氷菓の中から、モンハンばかりして自分にかまってくれない男子たちへの恨みは消えました。彼らを恨み続け今度は新たに自分さえ恨み嫌いになっていく、というパターンはなかったのです。氷菓は自分好きですからねー。

 しかし中学になったらなったで、男女の会話のレベル格差はより激しくなります。特に野球部などのカースト上位運動部系に属する男子の知能の低さはひどい物だったと思います。当時の氷菓に色眼鏡がかかっていた可能性は大いにありますが、それでもひどい物だったと思います。

 そのようにして結局「男子は馬鹿、クズ。女子はすばらしい人々」という氷菓のイメージが改められることなく中学を卒業。高校は通信制に行きまして、まぁだいたいお察しでございます。今に至るまで、氷菓の価値観が塗り替えられることはなかったのです。

 そういう理由があるわけですから、氷菓の女性好きは「女なら誰でもいいぜーうっへへぇ!」という物とは違います。

 「男は嫌い」と言う時の氷菓にとっての「男」とは知能が低い男性のことを指しているので、「男は嫌い=男性は嫌い」ではないのです。

 同じく「女の子大好きうっへっへ」と心の声がダダ漏れになっている時の氷菓は、知性がある女性のことを指していますので「女の子=女性」ではないのです。

 氷菓が完全に「男性or女性」という性別のみで好き嫌いを決めることはありません。現に貴重な友人は男性ですし、性別が女性であっても反吐が出るほど嫌いな人は多数おります。要するに人付き合いの選り好みが激しいわけです。

 しかし困ったことに、世の中のいわゆる女好きと呼ばれる殿方は、どうやらほとんど決まって氷菓とは違った思想をお持ちのようなのです。知能がどうこうというよりは、下半身に忠実なことを指した蔑称に「サル」という物がありますが、世の女好きにはサルが多い気がします。

 氷菓は人間ですよ! ……ということを説明し、なぜ氷菓が人間であるかの根拠を示そうとすると、これだけ長い話をすることになるのです。

 というお話でした。

 

 結論、まとめ。

 バイト始めた日の昼休みに女性グループに付いていこうとすると、男性の先輩方から引き止められ、ものすごく分厚いオブラートに包んだ「無謀だろ」というありがたいお言葉をもらいました。そ、そんなことないしぃ!?